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シャイニーストッキング
第12章 絡まるストッキング6      和哉と美冴2
 220 心の原点

 あっ、ああそうか…

 和哉という存在感が入り込む余地があるのかということは、今更、問題ではないのだ…

 違うのである…

 入り込む余地どころではなく…

 元々、居たんだ…

 存在していたんだ…

 ゆうじよりも、健太よりも…

 先に和哉は存在していたのだ…

 わたしは和哉との関係が、禁断の関係である、いや、あったが故に、自分勝手に罪悪感を持ち、そのせいで脳裏の片隅にしまって蓋をして鍵を掛けていたのだ。

 そうだ…

 そうだった、あの佐々木ゆかり課長の時の視線に違和感を感じていた時期に、そう自分自身で理解をしていた筈だったのに…

 そしてもっと以前で云うならば、ゆうじとの付き合い始めの時点で、わたし自身で自ら脳裏の片隅にしまい込んだのである。
 
 そう、さすがに17歳の和哉との禁断の関係の約半年後であったし、いくらゆうじ相手でもさすがに云えなく、隠して、脳裏の片隅にしまい込み、蓋をして、鍵を掛けるしか方法が無かったのだ…

 だから、入り込む余地どころではないのである…

 いや、ある意味、わたしという存在の原点が…

 和哉…なのだ。


 あの五年前に和哉との禁断の関係があったから、いや、和哉という存在があったからこそ、当時の元旦那との離婚問題の精神的不安要素と、動揺と、そして心の衝撃をなんとか無事に乗り込える事が出来たのだ。

 ある意味、あの時和哉が居なかったら一体どうなっていたのか…

 多分、わたしは壊れてしまったかもしれなかった…
 そのくらいの精神的なショック、衝撃、動揺を感じた。

 和哉との禁断の関係の逢瀬にかなり癒された…

 それがあったから…
 和哉が居たから…
 その後のゆうじとの関係に繫がったといえるのだ。

 たがら…

 だから、ある意味和哉の存在は…

 わたし自身の存在の原点なのだ、いや、そうなんだ…

 入り込む余地どころではなくて、最初のわたし自身の出発点であり、そもそもの心の原点でなのである…

 後付けはゆうじであり、健太だったのだ…


「ああ、そうなのか…」
 その事が分かった瞬間にそう言葉に出して呟いてしまったのだ。

 こうして色々と絡み、もつれ合ったこの流れの意味にもようやく理解し、納得できた。

 そして和哉の存在感の大きさを改めて実感させられたのだ…


 

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