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シャイニーストッキング
第3章 黒いストッキングの女2 美冴
 26 熱い夜 ⑥

 「ああっ、こ、浩一さん…」

 絶頂の高波が押し寄せてきていた。
 そして彼の指先が弄ってくるクリトリスの快感と、打ちつける動きによる膣奥の子宮の壁に響く快感が相まって、ついに激しい絶頂感が弾けたのだ。

 「あうっ、イッ、イクっ…んんっ………」

 わたしは横向きの体勢のまま、全身を真っ直ぐに力みながら伸ばし、痙攣のようにブルブルと震え、愉悦の悲鳴を上げる。

 「ああんっ、っくぅぅぅ………」

 「はぁ、はぁ、はぁ…」

 すると、彼の荒い息づかいが、煙草とお酒の匂いの混ざった吐息が、背中から感じる昂ぶる鼓動が、そして膣に伝わってくるまだイッてはいない彼自身の脈打つ感触が、絶頂感に遠のきかけた意識の中に怒濤の如く流れ込んできて、それらが絶頂でジンジンと疼き続ける子宮により支配された淫らな快楽の思考が、わたしの意識を再び目覚めさせてきたのだ。

 「ふうぅ…」
 
 わたしが再び絶頂したのを確認し、彼はひとつ息を吐き、そして自らを引き抜こうとゆっくりと腰を動かし始めてきた。

 しかしわたしは再びその動く彼の腰に手を触れ、顔を捻り彼の目を見つめていく。
 
 まだ…、まだ続けて…

 「………」
 
 彼は一瞬、戸惑いの目をしたが、すぐにわたしの目の意を理解し黙って頷いた。

 そしてわたしは彼のモノが抜けないように、絶頂の余韻で疼き続けている自らのカラダをゆっくりとズラしながら、いわゆる正常位という体勢にしていく。
 そしてストッキングを纏った両脚を彼の腰に絡み付け、両手を彼の肩に添え、彼の目を見つめ、声には出さずに

      して… 
         
        と、唇で呟いた。

 「………」
 
 彼は黙って頷き、再び腰がゆっくりと動き始める。

 あ、ああ、感じる、たまらない、愛してる…

 目でそう語り掛け、唇を求める意味で瞼を閉じると、すかさず彼の舌が唇を割ってに挿入ってきて、わたしの舌を貪るように絡みついてきた。
 その舌の感触に、流れ込んでくる唾液に、ゾクゾクと全身が騒めいてくる。

 そうなのだ、今夜のわたしは今日感じてしまった彼女への不惑な想いの全てが噴き飛んでしまうほどの、激しく、グチャグチャに淫れ、快楽に狂いたかった。

 そして三度目の最後の絶頂は彼の目を見つめながら果てたかったのだ…




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