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シャイニーストッキング
第3章 黒いストッキングの女2 美冴
28 寝物語
「…と、いうことがあったの」
わたしはベッドの中で部長の腕に抱かれ、寝物語のように今日の面談のことを話していた。
『聞いてもいいのかな…』
という彼の大人な気配りの言葉に心が震え、その優しさに、つい、今日、面談での会話や感じた自分の想いを吐露してしまう。
「ふうん、そうなんだ、おぼろげな瞳ねぇ…」
「そうなの、なんか既に全てを悟ったような、達観してるというか、かといって醒めている感じじゃなくて、熱くもなく、冷めてもなく、なんていうかまさにおぼろげ、そんな感じの不思議な瞳なの、だからわたしはもう本当に…………なの」
今日の面談で翻弄されてしまった想いと、そんな彼女の受け応えにジレンマに陥ってしまったこと等々を堰を切ったかのように話していったのだ。
ただ、黒い彼女、蒼井美冴のあのアンニュイな不思議な雰囲気に魅了されてしまったことと、彼女に対して深層的な嫉妬心の再認識をもってしまったことについてだけは絶対に彼には言えない。
「ふうん、そうか、そうなんだ…」
ただ、なんとなくだが、彼は既にわたしのそんな深層心理には気づいているのかもしれない…
わたしはそう呟く彼の目を見てそう思っていた。
そしてわたしのそんな想いを見透かしたように、本気なのか、からかいなのか、こう言ってきたのだ。
「じゃあ、私もあの黒い彼女と面談してみようかな…」
わたしはその言葉にドキッとした。
そして再び胸がザワザワと騒つきだしてきたのだ。
「ダメっ、絶対にダメっ、会わさない」
思わず本音が飛び出してしまった。
「うっ…、いや、ただ…」
「ダメ、全部わたしに任せてるんでしょう、部長には絶対会わさせない」
「絶対って…、わかったから、そんな怒るなよ」
「えっ…」
わたしは怒ってるのか
いや違う、彼も彼女にあったらきっとあの不思議な魅力に陥ちてしまうと感じたのだ
完全に嫉妬したのだ…
「お、怒ってるわけじゃ…」
恥ずかしくて、言葉が続かなかった。
「あ、そうだノドがかわいたなぁ、何か飲むかぁ」
それは彼の咄嗟の機転であった、そう言って起き上がり、冷蔵庫を開ける。
「ビールと、缶チューハイしかないや」
「……」
そんなさっきまでの会話をさらりと流す機転が嬉しかった…
「…と、いうことがあったの」
わたしはベッドの中で部長の腕に抱かれ、寝物語のように今日の面談のことを話していた。
『聞いてもいいのかな…』
という彼の大人な気配りの言葉に心が震え、その優しさに、つい、今日、面談での会話や感じた自分の想いを吐露してしまう。
「ふうん、そうなんだ、おぼろげな瞳ねぇ…」
「そうなの、なんか既に全てを悟ったような、達観してるというか、かといって醒めている感じじゃなくて、熱くもなく、冷めてもなく、なんていうかまさにおぼろげ、そんな感じの不思議な瞳なの、だからわたしはもう本当に…………なの」
今日の面談で翻弄されてしまった想いと、そんな彼女の受け応えにジレンマに陥ってしまったこと等々を堰を切ったかのように話していったのだ。
ただ、黒い彼女、蒼井美冴のあのアンニュイな不思議な雰囲気に魅了されてしまったことと、彼女に対して深層的な嫉妬心の再認識をもってしまったことについてだけは絶対に彼には言えない。
「ふうん、そうか、そうなんだ…」
ただ、なんとなくだが、彼は既にわたしのそんな深層心理には気づいているのかもしれない…
わたしはそう呟く彼の目を見てそう思っていた。
そしてわたしのそんな想いを見透かしたように、本気なのか、からかいなのか、こう言ってきたのだ。
「じゃあ、私もあの黒い彼女と面談してみようかな…」
わたしはその言葉にドキッとした。
そして再び胸がザワザワと騒つきだしてきたのだ。
「ダメっ、絶対にダメっ、会わさない」
思わず本音が飛び出してしまった。
「うっ…、いや、ただ…」
「ダメ、全部わたしに任せてるんでしょう、部長には絶対会わさせない」
「絶対って…、わかったから、そんな怒るなよ」
「えっ…」
わたしは怒ってるのか
いや違う、彼も彼女にあったらきっとあの不思議な魅力に陥ちてしまうと感じたのだ
完全に嫉妬したのだ…
「お、怒ってるわけじゃ…」
恥ずかしくて、言葉が続かなかった。
「あ、そうだノドがかわいたなぁ、何か飲むかぁ」
それは彼の咄嗟の機転であった、そう言って起き上がり、冷蔵庫を開ける。
「ビールと、缶チューハイしかないや」
「……」
そんなさっきまでの会話をさらりと流す機転が嬉しかった…