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シャイニーストッキング
第3章 黒いストッキングの女2 美冴
 31 寝顔

 「あぁ、いい、いいの、中でっ…」
 ゆかりは快感に震えながら、私にしがみつきながら、そう首を縦に降って応える。

 「うわあぁぁぁ…くぅ…」

 ゆかりは三度目の絶頂の喘ぎを叫んだ。

 「ううっ、っくっ…」
 そして私は彼女の中で爆発した。

 付き合いだして約一年が過ぎ、私は初めてゆかりに導かれ、中で思いきり射精をしたのだ。

 「はあぁ………ぁ……」
 そして彼女は三度目の絶頂感を迎え、意識を陥していった。

 すごかったな…

 私もこれ程感じたのは覚えがないくらいであり、それほど激しかったのだ。
 ジンジンと続く射精感の疼きを感じながらそう思い、隣で寝落ちしている彼女の顔を眺める。

 そういえば抜かずの三連続じゃないか…

 よく考えれば彼女は挿入れたままの三連続、三度の絶頂をしたのだ、さすがに私もそんな経験は初めてであった。

 昼間、そうとうの何かがあったのだろう…

 この淫れ方を見てそう思う。

 やはり、多分、黒い彼女とだろうな…

 果たして聞き出してもよいのだろうか、私にはあまりにも微妙な問題に思えて仕方なかった。

 やはり新事業の人選に黒い彼女も絡んだのだろうか…

 だが、私にはそのことには意外に思えたのだ。
 ゆかりはあれ程彼女の存在を意識しているようなのに、わざわざ新事業の人選に絡めるのだろうか…と。

 もし私が選ぶ立場ならわざわざ波風立てるようなことはしない、逆にこれをきっかけに目に留まらないようにしていくと思うのだが…

 とにかく本人に聞かなくてはこの淫れた理由がわからない、だがそのことを果たして聞いてもよいものか、とにかく言うも言わざるも本人次第なのだ。

 彼女の寝顔を見ながらそんなことを考え、煙草に火を点けた。

 カシャッ、シュポ
 「ふうぅ…」
 例え今夜のように激しく淫らに乱れても、こうして大切な女を抱き、その後に安堵の一服をする、まさに至福の時間である…
 
 「あ……」
 まるでこの煙草の煙に誘われたかのように彼女は目を開き、ゆっくりと首を起こす。
 「お、起きたのか…」
 「うん…」
 ゆっくりと辺りを見回し、私にカラダを寄せ、預けてきた、そしてそんな彼女を腕の中に抱き寄せた。
 
「何か…、聞いてもいいのかな…」

 私は彼女にそう尋ねる。

 きっとなにかは話すだろう…

 


 
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