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シャイニーストッキング
第3章 黒いストッキングの女2 美冴
36 蒼井美冴 ②
「せっかくですが、私にはそういった類いの事には全く興味なくて…」
「えっ…」
すると佐々木課長は絶句して、私の目を見てきたのだ。
その目はまるで、
こんないい話しを断るの…
と、でも言いたげな目であった。
「私は今のままで十分ですから…」
「そうなんですか…でも……」
彼女は私の即答の断りに信じられない、という顔をして、少し声に動揺の色までをみせて話しを続けてくる。
それは…
今回事前に私の履歴書を見たこと
その経歴を素晴らしく感じたこと
そしてその持っているビジネス資格から察するに今回の話しを喜んで受けてくれると思ったこと
…等々、続けざまに話してきたのだ。
それなのになぜ…
そんな意味を含んだ表情で私を見てくる。
「あぁ、あの履歴書ね、昔、派遣会社に入る時に出したやつだわ、余計なことを書かなければよかった…」
「えっ…」
私のその言葉にはさすがの、鉄の女、佐々木課長も驚きを現した。
そうなのだ、本当にこの履歴書には余計なことを沢山書き過ぎてしまったと思っていたのだ。
一応、人材派遣会社の登録用に、さすがに工場とかのライン等の現場に派遣されるのは辛いと思ったので、ついつい資格等も書いてしまったのであった。
だが、今となってはこの資格等も私には全く必要ないことで、せいぜい学歴程度にしておけばよかったと思っていたのだ。
「もういいんです…」
この言葉も今の私の本心であった。
本当に今のままで十分なのだ。
「………」
彼女にとってこの私の反応や返答が余りにも意外だったのだろう、それから暫く黙り込み私の目を見つめてきた。
もういいんだ、このままでよいんだ…
そんなことを想いながら黙って私を見つめてくる彼女の目を見返すと、その彼女の目から不思議な光を感じてきた。
ん、目が変わった、なんだこの感じは…
その彼女の私に向けるその目はこの前までのチラチラと私を見ていた時の視線とは違っていた、そして、この面談に於いての私の反応や返答に対しての、呆れたような、不快を感じさせるような意味の視線でもなかったのだ。
なんだろうか、あの目、確か、昔、感じたことがあるような…
私はなぜか、佐々木課長が向けるその視線にそう感じていた。
「せっかくですが、私にはそういった類いの事には全く興味なくて…」
「えっ…」
すると佐々木課長は絶句して、私の目を見てきたのだ。
その目はまるで、
こんないい話しを断るの…
と、でも言いたげな目であった。
「私は今のままで十分ですから…」
「そうなんですか…でも……」
彼女は私の即答の断りに信じられない、という顔をして、少し声に動揺の色までをみせて話しを続けてくる。
それは…
今回事前に私の履歴書を見たこと
その経歴を素晴らしく感じたこと
そしてその持っているビジネス資格から察するに今回の話しを喜んで受けてくれると思ったこと
…等々、続けざまに話してきたのだ。
それなのになぜ…
そんな意味を含んだ表情で私を見てくる。
「あぁ、あの履歴書ね、昔、派遣会社に入る時に出したやつだわ、余計なことを書かなければよかった…」
「えっ…」
私のその言葉にはさすがの、鉄の女、佐々木課長も驚きを現した。
そうなのだ、本当にこの履歴書には余計なことを沢山書き過ぎてしまったと思っていたのだ。
一応、人材派遣会社の登録用に、さすがに工場とかのライン等の現場に派遣されるのは辛いと思ったので、ついつい資格等も書いてしまったのであった。
だが、今となってはこの資格等も私には全く必要ないことで、せいぜい学歴程度にしておけばよかったと思っていたのだ。
「もういいんです…」
この言葉も今の私の本心であった。
本当に今のままで十分なのだ。
「………」
彼女にとってこの私の反応や返答が余りにも意外だったのだろう、それから暫く黙り込み私の目を見つめてきた。
もういいんだ、このままでよいんだ…
そんなことを想いながら黙って私を見つめてくる彼女の目を見返すと、その彼女の目から不思議な光を感じてきた。
ん、目が変わった、なんだこの感じは…
その彼女の私に向けるその目はこの前までのチラチラと私を見ていた時の視線とは違っていた、そして、この面談に於いての私の反応や返答に対しての、呆れたような、不快を感じさせるような意味の視線でもなかったのだ。
なんだろうか、あの目、確か、昔、感じたことがあるような…
私はなぜか、佐々木課長が向けるその視線にそう感じていた。