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シャイニーストッキング
第1章  和哉
 14 美冴 ④

 「……クルマで迎えにくるわ」
 そう言って美冴さんは休憩室を出ていった。
 
 僕はまだ休憩時間なので休憩室にいて、さっきまでの美冴さんとの会話を思い返し興奮が続いていた。

 まさかストッキング漁ってたのがバレて、こんな話しになるなんて…

 まさかバレるとは思ってなかったし、さっきのバレた展開では怒られるんだと思っていた。

 それがあんなこと言われるなんて…

 「和哉くんがストッキングを使ってどうやるのかを見たいの……」
 その言葉が脳裏をグルグルと回っていた。
 
 それって美冴さんにオナニーするとこを見せるってことだよなぁ…

 そしてその情景が目に浮かび、その行為がどういうことかを思い浮かべるだけで興奮して勃ってしまい、ズキズキと激しく疼き、この休憩室でこのままオナニーしてしまいたかった。

 しかし反面、

 いや、待てよ、もしかして本当は美冴さんは怒っていてその罰として僕をからかってるだけかもしれない、バイト終わってみたら迎えになんて来てないかも…
 今度は不安と落胆の気持ちが湧き起こる。

 そうだよなぁ、こんなエロ本みたいな都合のよい話しが現実に起こるわけないしなぁ…
 
 急に僕は密かに憧れていた美冴さんとこんな都合の良い理想の展開が起こるわけがないと思う気持ちが強くなり、それまでの興奮し高揚していた気持ちが下がり始まっていった。

 だいたいあんなことを本気で言う訳がないんだ、本当は怒ってて僕をからかったんだ…

 そう勝手に決めつけて思い込み、気持ちがすっかり落ち込んだ状態で休憩を終えて仕事を再開する。

 気持ちが落ち込んでからの帰りまでのバイトの時間は長く感じた、その反面、やはり美冴さんが迎えに来るんじゃないかという期待感が湧き、気持ちを昂ぶらせたり、また再び、そんなうまい話しなんてあり得ないと思ったりの上がったり下がったりの複雑な思いで仕事をつづけた。


 そしてバイトが終わり、ドキドキしながら着替え、不安と期待に揺れながら休憩室を出て、駐車場に歩いて行った…

 
 

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