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シャイニーストッキング
第1章  和哉
 15 美冴 ⑤

 どうしよう、私ったらなんてことを言ってしまったんだろう…
 
 私は帰りの運転をしながら、さっきまでの休憩室での和哉くんとの会話を思い返していた、そして少し冷静になった今、これからしようとしている行為の重要性がわかり気持ちが焦ってきていた。

 どうしよう…

 あそこまで問い詰めて彼をを追い込んでしまったのだ、今さらやめられない。
 いつの間にかさっきまであれほど興奮して欲情し子宮までも疼かせていたのに、少し時間が経ったせいなのか気持ちが落ち着きつつあった。

 どうしよう…

 バイト終わりの時間まであと約二時間、どっちにしてもすっぽかしはできない、万が一すっぽかしてしまったら明日から私は和哉くんに対して会わせる顔がなくなってしまう、パートの仕事もイヤじゃないし、なにより彼を嫌いではない、可愛く思っているのだ。
 私はそう逡巡しながら帰宅をし、とりあえず準備をすることにする。

 そうだ、シャワー浴びなくちゃ…

 私はいつもパートが終わるとファミレスの仕事でまとわりついた食べ物の匂いを消す為に必ずシャワーを浴びる、しかし今はなによりこれからのことを考えれば何が起ころうとシャワーを浴びなくてはイヤだった。

 あっ、濡れてる…

 シャワーの為に下着を脱ぐと、ショーツの股間に濡れた跡があった。
 
 あんなに疼いたのは久しぶりだもんなぁ…

 ショーツに付いたシミを見つめながらそう思い、そしてシャワーを浴び終え下着を選ぶ、

 和哉くんはどんな下着が好きなんだろう?…

 その時の私は彼がゴミ箱に捨ててあった伝線したストッキングを漁っていた事は、そのストッキングしかなかったからであって、本当はストッキングだけじゃなくショーツいやパンティとかの下着類にも興味があると思っていたし、年頃の男の子、いや、基本的に普通の感覚の男性は皆パンティとかの下着が好きなのが、過去の自分の男達を思い返してもそれが当たり前だと思っていた。
 だから自分なりのセクシーな勝負下着を選ぶ、

 ストッキングもどれを穿こうか…

 そして当然、今日のきっかけを作ったストッキングもいつものより高級なブランド物を選び、穿く。

 時間が空いてしまって少し気持ちが醒めつつあったのだが、久しぶりの下着類のセレクトにより再び気持ちが上がってきていた。

 ああ、ドキドキする…
 
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