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シャイニーストッキング
第13章 絡まるストッキング7      本部長大原浩一
 223 昔の話し(4)

 まさかきよっぺの口から『CFP』という言葉が聞けるなんて…
 たまたま、保険会社を吸収合併し、出向役員になるからと少し勉強したから、いや、ゆかりからレクチャーを受けていたからその重要性を知っていた言葉、単語、資格である訳なだけで、まさか、こんな身近に、いや、この目の前に居るきよっぺの口から出てくるとは夢にも思っていなかったのである。

「あっ、そうだぁ」
 そう驚いていると、パッと明るい笑顔になった。

「こっぺの保険会社に就職させてもらおうかしらぁ…」
 と、明るく、そして軽い感じで云ってきたのである。

「え、あ…」
 私はドキッとしてしまう。

 きよっぺは軽い気持ち、感じ、いや、この話しの流れでただ単純に言ったのだろうが、私にはそこまで軽く聞こえなかったのである。

 そんな彼女の言葉が、やけにリアルに、いや、現実的な話しに取れてしまったのだ…

 なぜならばその資格は現在は引く手数多の重要な資格なのであるから…

『FP』つまりフィナンシャルプランナーは比較的取得し易いのだが、この『CFP』サーティファイド ファイナンシャル プランナー…
 は、難解資格なのである。
 そして現在は実務経験も必要な資格であるから、すぐに取得し難いのであった。
 だから現在のその資格の需要は当時の比ではないといえるのだ。

「うふ、ウソよ、冗談よ、もお本気にしてぇ…」
 と、きよっぺは私の慌て振りを見て笑いながら言ってきた。

「え…」
 だが、私は本当にドキドキしていたのだ。

 それは全くあり得ない話しではないと思われたから…

「だってぇ、あれから10年以上経ってるのよぉ、色々と経済的にも世の中は変わってきているし、かなり沢山勉強し直さないと通用しないし、逆にわたしが付いていけないから…」
 確かにそれは至極最もな意見ではある。

 この約10年の間にはバブル経済の崩壊があり、そして『阪神大震災』や『地下鉄サリン事件』等々の未曾有の大震災や大事件が数多く起こり、10年前とは経済、生活、人々の価値観等々は激変してきているのだ。
 
 だからライフプラン、つまり人生設計や考え方等々をその時代に合わせて一から勉強し直さないと机上の空論となってしまうのである…

「無理、ムリ、今更、勉強し直すなんて無理だから…」
 笑いながら言ってきた。




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