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シャイニーストッキング
第3章 黒いストッキングの女2 美冴
 46 蒼井美冴 ⑫

 私達は熱い抱擁のキスとこの指での互いのクリトリスを弄る快感だけで止まっていた、いや、止めていたのだ。
 それは、互いの深層の中に同性愛であること、この先にあるであろう未知の快感の強さにどこなく恐怖心があったこと、そしてなにより一番のストッパーは感じれば感じる程に湧いてくる罪悪感であった。

 私達の心の中には

 これはいけない禁断なことなのだ…
 
 と、罪悪感の壁が立ち塞がっていたのだ。

 だから、夏休み後半からの私自身のカナダへの短期留学のホームステイでの不在がきっかけとなり、この私達の禁断の魅惑な抱擁が自然消滅のように終わったのである…

 そんな禁断の体験が相まって、その頃のキーちゃんこと、藤咲貴恵が当時の私に向けていた魅惑の憧憬の目の光りと、今日の面談の終わり辺りから私に見せた佐々木課長の不思議な目の光りが似ている、いや、同じ目なのに、私の不惑の心が反応してしまったのだと思う。
 だからその目が妙に気になり、心に引っ掛かり、ザワザワと胸を騒めかせてきたのかもしれない。


 再び、翔びかけていた意識の中に、藤咲貴恵、和哉、佐々木課長等の3人の顔が、不思議な目が浮かんでは消え、浮かんでは消えるを繰り返してきていた。

 そして必死に考えていく

 なぜこの3人が繫がってこのように思い浮かぶのか…

 原点はキーちゃんこと貴恵である、次は時系列でいえば和哉、そして最後に佐々木課長だ。

 あっ…

 一つ思い当たる事が浮かんだのだが、

 まさか、それは…

 時の流れはあの中学時代から始まり、この今、現在までの約20年間までである、そして時系列では3人が交わるという共通点はないのだ。
 
 だから、やはり、そうなのか…

 私はこのザワザワとし続けている胸の騒めきを無くしたかった、だから、必死に考え、過去から想い返していく。

 そうなのか、でも、そうなると、まさか…

 やはり一つだけ思い当たるのだ。

 それは

 私に対して、持った、持っている、向けている、憧れ、憧憬、魅惑、魅了、等々の意味の眼差しなのだ…

 ただ、その考えはおこがましいのだが、どうしても拭えない。
 それは、原点のキーちゃんこと貴恵は中学時代からの5年間、私に憧れ、憧憬の想いを持ち続けて追っかけてくれた。
 和哉は私のストッキング脚に憧れ…

 
 
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