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シャイニーストッキング
第13章 絡まるストッキング7      本部長大原浩一
 247 ゆかりからのメール

 
『ごめんなさい…
 今から急遽お友達と『夢の国』に一泊で出掛ける約束をしてしまいました。
 だから帰宅が15日の夜遅くになってしまって明日は逢えなくなってしまいました。
 また明日連絡します、本当にごめんなさい』
 このメールにはそう書いてあった。
 そして相変わらず絵文字も顔文字の一つも使われていなかったのだ。

 そうか、友達と一泊で『夢の国』か…

 私はそのゆかりからのメールを読んで、内心ホッとしていた。

 ゆかりの方から明日の都合が悪いと言ってきたのであるから、無理に、無様なウソを付かなくて済んだ、いや、助かった…
 そう一つのプレッシャーから解放された想いになっていたのである。
 だが、そう安堵の想いの裏側から、一つのザワザワとしたある不惑な違和感が浮かんできてもいたのだ。

 友達って…

 確か、ついこの前の電話でも
『友達』って言っていた。

 だが…

 それ以前のゆかりから、いや、付き合い始めてからの約2年半という期間に、ゆかりの口から『友達』という言葉を聞いた記憶がない…のである。

 その『友達』という言葉は、本当にこの前の電話で初めて聞いたのだ…
 普通に考えればそれは、ついこの前に友達が出来たという事なのであろうが、なんとなく私の心に不惑な違和感が浮かんでしまうのだ。

 まさか…

 男なのか?…

 ザワザワが高まってくる。

 いや、それは無い…だろう。

 いや、無いはずである…

 なぜならついこの前の電話で、私に逢えないから、なかなか逢えないから、と、情緒不安定気味に涙ぐんでいた位なのであったのだから…
 それにゆかりが私を十分に愛してくれている実感も、自信もある。

 考え過ぎだ…
 単純に『友達』という存在が、ゆかりにも本当に出来たという事なのであろう。
 
 あ、でも…

 だったらなぜ、電話でなくてメールなんだ?…
 今度はそんな疑問が湧いてくる。

 いや、考え過ぎだ…

 ただ単純に、明日逢えなくなった事を直接私に言い辛いだけなのだろう…

 なぜならゆかりは、私自身も急な副社長からのゴルフの誘いや母親の急病という不惑な出来事により、ゆかりと逢えなくなってしまったという事実に、この帰省中の間に私も逢いたくて悶々としている…
 と、思っている筈だからである。




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