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シャイニーストッキング
第13章 絡まるストッキング7      本部長大原浩一
 251 三人の彼女達…

「あ、あれっ、こっぺ…」
 突然、そんな声がした。

「えっ、あっ、き、きよっぺ…」

 なんとそのフレンチレストランからきよっぺが、おそらく親戚関係と思われる数人と共に出てきたのである。

「親戚の人達なの…」
 そうきよっぺは慌ててそう言いながら、私とその後ろにいるノンと律子の三人をサッと一瞥してきた。

「あ、そ、そうなんだ」
 私は、不意の、そして全くの予想外なきよっぺとの遭遇にすっかり慌て、動揺をしてしまう。

「あらっ、本田さん」
 すると、後ろからノンがきよっぺを呼んだのだ。

「あらぁ、ノン先生…」
 きよっぺも驚きながらも返事をする。

「えっ」
 私はそんな二人のやり取りに更に驚いてしまう。

「えっ…」
 そして私はすっかり動揺しながら、キョロキョロときよっぺとノンを交互に見る。

 まるでギャグマンガだ…

「本田さんはわたしのお客様なのよ」
 なぜ、二人は知っているのか?…
 モロに私がそんな顔をしていたのであろう、そうノンが言ってきたのだ。

「お客様…、あ、び、美容室のか…」
 私は恥ずかしい位に動揺をしていた。

 それはそうなのである、なぜならば、今、この場にきよっぺとノンという元カノ二人に、現在の彼女といえる律子の三人が目の前にいるのだ…
 そしてこの帰省中の僅か数日の間に、この二人の元カノを抱き、愛したのだから。

 やはり…

 女難だ…

「そうなのよぉ、本田さんはね、ウチの常連さんなのよ」
 そうノンが明るく言うと…
「うん、そうなの、こっちに戻ってからはずうっとノン先生にお世話になってるのよ」
 と、きよっぺも穏やかに言ってきた。

 ああ…

 まさか、ここでもこんな繫がりがあるなんて…

 やはり女難としか、考えられない…

「え、お二人は?」
 するとノンが、私ときよっぺを交互に見ながら訊いてきた。

「あ、う、いや…」
 私が答えに窮していると…

「うーんとねぇ、簡単に言うと中学生時代の…ね」
 きよっぺが代わりにそう答えてくれたのである。




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