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シャイニーストッキング
第13章 絡まるストッキング7      本部長大原浩一
 255 夜の銀座の仮面…

「こんなに素敵で綺麗なりっこさんがいるにぃっ」
 とも続けてきた。

 そんなノンの言葉に私は、二の句を継げられなかった…
 なぜなら、そんなノンの言葉が重く、私の心に響いてきたからである。

 こんなに素敵なりっこさんがいるのに…

 きよっぺやわたしなんかにフラフラして…
 
 全てお見通しなノンからの、そんな心の声が聞こえてきていたのだ。

 そしてそのノンと話しをしている律子の嬉しそうな顔、満面の笑み、その笑顔…
 本当にこんな律子の顔や、様子は初めて見る。

 ああ、本当に28歳の若い律子なんだなぁ…

 その律子の顔からは、普段の魑魅魍魎が跋扈している夜の銀座で付けているホステスという仮面の顔が…

 消えていた…

 今夜、いや、今日、律子がこっちに来てくれて…

 私の田舎を訪れてくれて…

 こうして奇跡的に出会えて…

 本当に良かった…

 そしてこのノンの明るさに触れられて…

 本当に良かった…

 こうして律子の違う一面を引き出してくれるこのノンは、やはり、私の…

『希望の望』のぞみ、ノンなのである…

 そんな事を思いながら私は、この二人の楽しそうな会話と声をワインを飲みながら聞いていた。

 そしてふと、何気なく、さっき偶然に出会ってしまったきよっぺとのやり取りの事を考えてみる。

 まさかこんな処で出会うとは…

 そしてノンのお客であったとは…

 それにさっきのきよっぺは果たして、この私とノン、そしてこの若い律子の三人の組み合わせをを見て、一体どう思ったのだろうか…

 ノンと私の二人だけの組み合わせならば、高校生時代の元カノとの逢瀬だとも思ったのであろうが…

 ただ、そうなるとおそらく律子の存在が解せなくなるはずだ…

 いや、その前に、あのきよっぺがノンに対して
『中学生時代からの…』
 なんて思わせぶりな言葉を言ってきた事に驚いたのだ。

 そしてそう言ってきたきよっぺからは、あの彼女特有な
『愁い、憂い…』は感じられなかったのである…

 それは、さっきのノンからの
『私は高校生時代からの…』という返しを受けて、きよっぺの中の『女』というモノが刺激を受けたせいなのだろうか…

 どちらにしても、きよっぺやノンの揺らぎの責任の全ては、この私の優柔不断のせいといえるのである。


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