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シャイニーストッキング
第14章 絡まるストッキング8 部長佐々木ゆかり
2 山崎専務への挨拶
私は内心、この初めて見る記者会見に興奮を覚えていた…
沢山の記者が、カメラが、テレビカメラが、この壇上の四人に注目し、眩い沢山のフラッシュを浴びせていた。
そしていくら原稿があるとはいえ、さすが山崎専務は実に立派に堂々と、そしてハキハキとした素晴らしい記者会見発表という大任を見事に果たしたのである。
この大役を見事にこなした山崎専務は、今後、また新たに本社内での立場をより強固にする事となるであろう…
最後の簡単な質疑応答が終わり、記者会見が無事に終了したのは、予定時刻を15分程過ぎた頃であった。
そしてわたしは健太を先導させて、山崎専務の元へと向かう。
「おう健太、来たのか…」
すると山崎専務は甥っ子である健太の姿を認め、そう声を掛けてきた。
既に山崎専務は、健太が甥っ子であるという事のネタバラしをしていたので、堂々と声を掛けてきたのだ。
そしてその後ろには大原本部長も居た。
「あ、叔父さん、こちら佐々木ゆかり部長です」
すると健太は叔父である山崎専務に、そうわたしを紹介してくる。
「初めまして、佐々木ゆかりです、この度は大変お世話になって…」
わたしはすかさずそう挨拶をした。
実質、対面で直接挨拶を交わすのは初めてであったのだ。
「そうか、初めてだったかなぁ…
なんか初めての気がしないよ、いつも君の話しはこの大原くんから訊いているからなぁ…」
山崎専務は機嫌よく、そう一気に話してきたのである。
どうやら、さっきの記者会見の興奮の余韻がまだ続いているようであった。
「あっ、そうそう、この質疑応答のマニュアルも凄く助かったよ、礼を言うよ…」
手にした書類を見ながらそう話していたのだ。
「そうですか、それはよかったです…」
わたしはすぐにそう応えると、秘書が山崎専務に近づいてきた。
さすがに今日の山崎専務は分刻みのスケジュールなのであろう…
「じゃあ、わたし達はこれで失礼します…」
わたしはその秘書の動きを見て、さっと機転を効かしてそくさくと山崎専務から離れ、挨拶を終わらせる。
今日は挨拶だけで良いのだ…
すると
「あっ、佐々木くん」
大原本部長がそのタイミングで声を掛けてきて、わたしを手招きしてきたのだ。
私は内心、この初めて見る記者会見に興奮を覚えていた…
沢山の記者が、カメラが、テレビカメラが、この壇上の四人に注目し、眩い沢山のフラッシュを浴びせていた。
そしていくら原稿があるとはいえ、さすが山崎専務は実に立派に堂々と、そしてハキハキとした素晴らしい記者会見発表という大任を見事に果たしたのである。
この大役を見事にこなした山崎専務は、今後、また新たに本社内での立場をより強固にする事となるであろう…
最後の簡単な質疑応答が終わり、記者会見が無事に終了したのは、予定時刻を15分程過ぎた頃であった。
そしてわたしは健太を先導させて、山崎専務の元へと向かう。
「おう健太、来たのか…」
すると山崎専務は甥っ子である健太の姿を認め、そう声を掛けてきた。
既に山崎専務は、健太が甥っ子であるという事のネタバラしをしていたので、堂々と声を掛けてきたのだ。
そしてその後ろには大原本部長も居た。
「あ、叔父さん、こちら佐々木ゆかり部長です」
すると健太は叔父である山崎専務に、そうわたしを紹介してくる。
「初めまして、佐々木ゆかりです、この度は大変お世話になって…」
わたしはすかさずそう挨拶をした。
実質、対面で直接挨拶を交わすのは初めてであったのだ。
「そうか、初めてだったかなぁ…
なんか初めての気がしないよ、いつも君の話しはこの大原くんから訊いているからなぁ…」
山崎専務は機嫌よく、そう一気に話してきたのである。
どうやら、さっきの記者会見の興奮の余韻がまだ続いているようであった。
「あっ、そうそう、この質疑応答のマニュアルも凄く助かったよ、礼を言うよ…」
手にした書類を見ながらそう話していたのだ。
「そうですか、それはよかったです…」
わたしはすぐにそう応えると、秘書が山崎専務に近づいてきた。
さすがに今日の山崎専務は分刻みのスケジュールなのであろう…
「じゃあ、わたし達はこれで失礼します…」
わたしはその秘書の動きを見て、さっと機転を効かしてそくさくと山崎専務から離れ、挨拶を終わらせる。
今日は挨拶だけで良いのだ…
すると
「あっ、佐々木くん」
大原本部長がそのタイミングで声を掛けてきて、わたしを手招きしてきたのだ。