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シャイニーストッキング
第14章 絡まるストッキング8 部長佐々木ゆかり

8 もう一人のパートナー
「さあ仕事だ、仕事…」
わたしは懸念していた想いも健太によって解消されたのでサッと切り替えられた、だが、そんなわたしにエレベーターの中で健太が言ってきた。
「あ、あのぉ…」
また、目が泳いできていた。
「えっ、なに?…」
敢えてサラリと流し気味に返事をする。
「あ、あのぉ、さっきの京都旅行の話しを…
み、美冴さんには内緒に…」
と、言い辛そうに呟いてきたのだ。
「あ、うん、それは分かっているから大丈夫よ」
そう、軽く返事をしてあげる。
やはり例の彼女との京都旅行であり、おそらくその旅行で終わりに、いや、色々と身辺整理をするつもりなのであろう…
『そこそこ遊んでましたから…』
この前、そんな感じで軽くわたしに話してきたくらいだから、多分、間違いない。
「あざっす」
すると健太はホッとした感じでそう頭を下げてくる。
「うん、一つ貸しね…」
わざと、そう恩を着せる様に笑いながら言うと…
「もちろん分かってます」
軽く返してきた。
そしてエレベーターがコールセンター部のフロアに到着する。
「あっ、佐々木室長ぉ…」
仮の準備室である会議室に入るとすぐに越前屋さんが声を掛けてきた。
この越前屋さんもこの先の、いや、これから先、わたしにとって欠かせないもう一人の重要なパートナーになる筈の存在なんだ…
「はい、なに?」
そう思いながら越前屋さんに返事をする。
「ちょっとぉ、いいですかぁ」
すると彼女は笑みを浮かべて、小走りに寄ってきた。
彼女は本当に明るいキャラなのだ、そしてわたしはそんな彼女になんとなく癒される感じがするのである…
「実はぁ…」
そして、そんな彼女の話しは…
…どうしても『新規事業計画』であるこのプロジェクトに入りたい、という人材がいて、話しだけでもしたい、聞いて欲しい…
の、だと言ってきたのだ。
「わたしとぉ、ずっと働いてきていてぇ、ライフプランナーと、ファイナンシャルプランナーの二つの資格も持っているんです、なんとかお話し、いや、面談をお願いできませんかぁ…」
いつも笑顔の彼女が、その笑顔を消して真剣な面持ちで話してきたのである…
さすがに聞かない訳にはいかない。
「さあ仕事だ、仕事…」
わたしは懸念していた想いも健太によって解消されたのでサッと切り替えられた、だが、そんなわたしにエレベーターの中で健太が言ってきた。
「あ、あのぉ…」
また、目が泳いできていた。
「えっ、なに?…」
敢えてサラリと流し気味に返事をする。
「あ、あのぉ、さっきの京都旅行の話しを…
み、美冴さんには内緒に…」
と、言い辛そうに呟いてきたのだ。
「あ、うん、それは分かっているから大丈夫よ」
そう、軽く返事をしてあげる。
やはり例の彼女との京都旅行であり、おそらくその旅行で終わりに、いや、色々と身辺整理をするつもりなのであろう…
『そこそこ遊んでましたから…』
この前、そんな感じで軽くわたしに話してきたくらいだから、多分、間違いない。
「あざっす」
すると健太はホッとした感じでそう頭を下げてくる。
「うん、一つ貸しね…」
わざと、そう恩を着せる様に笑いながら言うと…
「もちろん分かってます」
軽く返してきた。
そしてエレベーターがコールセンター部のフロアに到着する。
「あっ、佐々木室長ぉ…」
仮の準備室である会議室に入るとすぐに越前屋さんが声を掛けてきた。
この越前屋さんもこの先の、いや、これから先、わたしにとって欠かせないもう一人の重要なパートナーになる筈の存在なんだ…
「はい、なに?」
そう思いながら越前屋さんに返事をする。
「ちょっとぉ、いいですかぁ」
すると彼女は笑みを浮かべて、小走りに寄ってきた。
彼女は本当に明るいキャラなのだ、そしてわたしはそんな彼女になんとなく癒される感じがするのである…
「実はぁ…」
そして、そんな彼女の話しは…
…どうしても『新規事業計画』であるこのプロジェクトに入りたい、という人材がいて、話しだけでもしたい、聞いて欲しい…
の、だと言ってきたのだ。
「わたしとぉ、ずっと働いてきていてぇ、ライフプランナーと、ファイナンシャルプランナーの二つの資格も持っているんです、なんとかお話し、いや、面談をお願いできませんかぁ…」
いつも笑顔の彼女が、その笑顔を消して真剣な面持ちで話してきたのである…
さすがに聞かない訳にはいかない。

