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シャイニーストッキング
第14章 絡まるストッキング8        部長佐々木ゆかり
 7 健太の存在感

「うーん、そうですねぇ…
 でも明日から長期休暇だし、みんな今夜予定とかもある人もいるかもしれないから…
 お盆休み開けでいいんじゃないんですかね…」
 そう答えてくる。

「そうなんだ…」

 確かに明日からお盆休みの9連休なのだ、大概は、みんな予定があるはずである…
 健太のその意見は至極、最もだと思えた。

 うーん、だとしたら連休明けがいいのか…

 すると健太が
「あっ、はい、その辺りは総合職であり、ゆかり部長の秘書代わりの俺と、越前屋に任せてくださいよっ」
 明るく、そして軽く、そう言ってきたのである。

「えっ、そうか、任せていいのっ」

「もちろんですよ、全て段取りしますから、ゆかり部長は命令してくれればいいんですよぉ…」

 え、そうなのか…
 その健太の言葉は正に『目から鱗…』
であった。

「よかったわぁ、実は、ずっと悩んでたのよぉ…」
 
「そんな事は全て俺に命令してくれればいいんですよぉ…
 ほら、昔の様に…」

 そうか、昔の様にか…

 昔のあの『姫』と呼ばれていた今となっては黒歴史といえる、あの時代…
 周りの男達が全部やってくれていたから自分からそんな事を計画、段取るなんて一度もした事がなかったのである。

 だが、この健太は昔から変わらずにこうして今もわたしの傍らに居てくれているのだ…

「ありがとうね、健太…」

 わたしは思わず、本気でそう感謝をし、言葉に出した。
 
 ありがとう健太…

 よかった、健太が居てくれて。

 黒歴史も悪いばかりではないのかも…
 そしてそんな事をふと思ったのである。


 そしてそんな話しをしていると、タクシーはコールセンター部に到着した。


「よしっ、仕事っ、仕事だ…」
 わたしはパッと頭を切り替える。

 そしてタクシーから降りる健太の後ろ姿を見てわたしは思う。

 これからもきっと健太はわたしにとって重要な存在、いや、片腕になってくれる筈だ…

 大原本部長…

 そしてこの武石健太…

 これからの、いや、この先、わたしには絶対に欠かせない重要な存在であり、パートナーなのである…と。



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