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シャイニーストッキング
第4章 黒いストッキングの女3 ゆうじ
 2 離婚

 私は今から約5年前の秋に離婚をした。

 その離婚直前には、同じファミレスでのパート仲間である和哉という歳の差が約15歳も離れた当時高校2年生男の子とちょっとした流れから禁断の関係を持ってしまった。
 だがそのことは離婚の理由には全く関係はなく、私の不妊が理由での離婚であったのだ。
 そして100%の不妊ではないとは診断はされたのだが、それから家庭内別居といえる夫婦生活が約半年続いた。
 
 そんな家庭内別居中に私は一回りも年下の高校生の男の子との禁断の関係の浮気をしていた、だけど浮気をしていたくせに調子いいとは思うのだが、私には離婚をする気持ちは全くなかったし、この不妊問題は時間の経過で乗り越えられるのではないか、と、当時はそこまでは深刻には考えていなかったのだ。
 だが、旦那側は違っていた。
 旦那と旦那の両親にはこの不妊問題は致命的であったらしく、そのことから家庭内別居となり、そして旦那の義母が出てきてしまい、旦那とじっくりと話す機会も殆ど与えてもらえなく、追い出されるかのようにあっという間に離婚した、いや、離婚させられたのである。

 当時の私にはその離婚はショックであった。
 確かに高校生の和哉との浮気はしていたことは悪いことなのだが、私にとってはあくまで心の隙間を埋める為の浮気であり、その時点では旦那に対する愛は無くしていなかったから。
 しかし不妊問題を出されては私にとってどうにもならず、離婚し、傷心で実家に出戻ったのだ。

 だが、今度は実家の母親がどうにも離婚して出戻ってきたということが気に入らない様子で、私の傷心を癒すどころか元教師だったせいなのか世間体ばかりを気にし、居づらくなり私は実家を出てた。
 そして偶然にこのカフェバーの比較的近所で部屋と仕事を見つけ、この街中心に生活することになったのだ。

 私は結婚後に旦那の転勤で北関東地方に引っ越すまでは国内一位の某大手旅行代理店に約6年勤務していた経歴と、旅行業務取扱主任者等の資格を持っていたので、すぐに、借りた部屋の最寄りの駅前の個人会社の旅行代理店に勤めることができた。
 それにより私の生活圏はこの街中心ということになったのだが、まだ離婚の傷心も癒え切れてない自分には通勤のストレスがないことがかえってよかったといえたのだ。

 そしてその年の冬にゆうじと出会った…

 


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