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シャイニーストッキング
第4章 黒いストッキングの女3 ゆうじ
 14 ゆうじ ⑩

 「ああっ、いいのっ、中でっ、中でっ…」
 
 私は中でゆうじの熱い想いを受けたかったのだ。

 ギシッ、ギシッ、ギッ、ギッ、ギッ

 「…っ、いいのかっ、出すぞっ」

 激しく首を縦に振る、もう絶頂感で声が出なかった。

 「う……いぃ………」

 ギッ、ギッ、ギッ、ギッ、ギッ、ギッ

 「イクぞっ、ううっ」

 「あっ………んっ……」

 ゆうじが私の中で爆発した。

 そして私は中で彼の熱さを感じ、受け止める。
 
 再び、意識が翔んでいく……





 シュボッ

 「ふうう…」

 「…………ん」

 今度は煙草の匂いで気がついた。
 私は煙草は吸わない、だが、意外に、この煙の匂いはイヤではない。
 
 私にとってはヘビースモーカーだった亡き父親の匂いと共通だ。

 「ごめん、臭かったか…」

 私は首を振る。

 「そう…なら、よかった…」

 そして彼は優しい目をして私を見つめ

 「あ、その、いいのか…」

 多分、中で出した事を気にしてるみたい。
 私は、微笑み、頷いた。

 「そう、わかった…」

 大丈夫、私は多分できないから…

 「みさえ…」

 彼は煙草を消し、肩を抱いてくる。

 「今から、俺の女だ…」

 また碧い目になった。
 私は彼のその目を見つめ、黙って頷く。
 心が震えてくる。

 離婚して、傷心が癒えないままにこの街に来て、こんな出会いがあるとは夢にも思わなかった。
 絶望とまでは思ってはいなかったが、しばらくは立ち直れないでいた。
 だが、彼、ゆうじに出会い、こうなった。
 少しだけ、気持ちが明るく感じ、これからの期待感も感じ始めてはいるのだが、それはそれでこの先色々なことはあるような気もしてはいた。
 すると彼は、そんな想いを裏づけるようなことを語ってきたのだ。

 「あ、あの……」

 ゆうじ曰く、
 必ず大切にするから、しばらくだけ我慢して欲しいことがあると。

 「ちょっと色々整理するから、少しだけ待つてて……」
 
 要は、遊んでいる女がたくさんいるから、それを全部整理するから、俺を信じていてくれ…
  と、彼はしどろもどろに言ってきたのだ。

 思わず笑ってしまう。

 店に通っていたから、そんなことはうすうすわかってはいた。


 まったく、サーファーという人種は…

 



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