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シャイニーストッキング
第4章 黒いストッキングの女3 ゆうじ
 17 ゆうじ ⑬

 私は何でもいいから彼の事を知りたかった。

 「ゆうじさんの波乗りはやばいっスよぉ」
 ノリくんが語り出す。

 ゆうじは20歳の年の全日本アマチュアサーフィン選手権の年齢クラス別で2位になったそうだ…

 サーフィン競技はフィギュアスケートと同じように一つの波に乗った時に出した技で加点され、その得点で勝敗が別れる。
 だが当時は第2期サーフィンブームの到来で業界は活気立ち、日本サーフィン連盟も本格的に稼働し世間の注目を集め出した時期でもあった。
 そしてその業界内には派閥や師弟関係がかなりの幅を効かせていたそうだ。
 また当時は厳しいアマチュア規定というモノが存在していた。

 そんな業界の中で全くの無名のゆうじが突然に、全日本2位という快挙を成し遂げたから一躍注目の選手となったのだ。
 しかしゆうじには強いバックボーンや師弟関係等はなく、当然、派閥にも属していなかった。
 そしてそんな状態のままにその後3年連続全日本サーフィン選手権のファイナリストとなり、そしてその勢いのままに全日本プロの大会に特別参加枠で出場したのだ。
 そしてその全日本プロ選手権で堂々とセミファイナル進出という結果を残した。
 だが、その時点でアマチュアではなくなり、また、プロでもない存在になったのだ。
 当時の彼は数々のアマチュア大会での活躍等で何度も雑誌等に載ったり、既に複数のスポンサーも付いていたのだが、今度はこれが矛盾したアマチュア規定に違反ということになり、プロテストの受験ができなくなってしまったそうだ。
 そしてそんな矛盾なままにプロにもなれず、アマチュアでもなくなってしまい大会には出場できなくなってしまったのだが、既に名前は全国に知れ渡っていたので、雑誌等には何度も特集されるほどのアマチュア選手になったのだ…

 「そこで、ゆうじさんとは5年前に知り合って、今の関係になったんスよ」

 ただしその矛盾なアマチュア規定は既に改訂され、現在ではゆうじにもプロテスト受験資格は存在するのだが、もう本人にはプロになる気はサラサラ無くなったそうだ。

 「ふうん、そうなんだ、なんかよくわからないけどすごいんだ」

 「そうっス、すごいんスよっ」

 私にはイマイチその凄さはわからなかった、それよりはもっとプライベートな内面的なことが知りたかったのだが…




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