この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
シャイニーストッキング
第15章 絡まるストッキング9     美冴とゆかり
 9 成長ではなく進化…

 そう…

 さすがにわたしは、こんな若い和哉を、15歳も歳下の和哉を、ゆかりさんには見られたくはなかったのだ。

 だから、荷物を降ろし、ここで和哉とはお別れをしてからゆかりさんに電話をする…

「は、はい…」
 和哉はもう一度返事をしてきた。

 その時、わたしは無意識に、ハンドルを握っている和哉の左手に右手で触れた、そして顔を向ける。

「あ…か、和哉…ご…」

「え、大丈夫ですよ…わかってますから…」

 わたしは『和哉ごめん』と、言おうとしたのだが、彼は一瞬で理解をしてくれたのであろう…
 そんなわたしの言葉を遮り、そしてそう言ってくれたのである。

「あ……う、うん…」
 わたしはそう呟き、そして和哉の左手を握った。

 わかってますから…

 わたしはその和哉の言葉に感動を覚え、心が震えてしまう。

 そして和哉の大人の男としての進化を、そう、成長ではなく進化なのだ…
 を、改めて再認識し、再確認をした。

 そしてますます、大好きだ…
 と、想ったのである。


「じゃあ、後ろの荷物を降ろしますね」
 和哉はそう言ってクルマを降り、トランクから発泡スチロールのクーラーボックスを二個降ろした。

「ありがとう…」
 わたしはその和哉の様子をクルマを降りて、自分の荷物を降ろし、エントランス横で見つめていく。

「はい、ここでいいんですか?」
 わたしは頷く。

「じゃあ、これで…
 あ、レンタカーちゃんと返してきますから」
 和哉はそう言いながらクルマに乗る。

「あ、うん、よろしくお願いします」

「じゃ、美冴さん……また…」
 和哉はそう言ってきた。

「あ、うん…
 あっ…
 和哉、今日でお別れじゃないんだからね…」
 思わずわたしはそう言ってしまう。


「……わかってますよ、大丈夫です」
 すると和哉は、笑顔でそう言って頷いてきたのだ。

「うん、ち、近い内に、ファミレスに顔を出すね…」
 逆にわたしはそんな和哉の笑顔に少し動揺をしてしまい、思わずそれを繕ろうとして、そう無意識に言った。

 それは、その笑顔に、一瞬、和哉のわたしに対する大人の対応を感じてしまったから…



/2687ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ