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シャイニーストッキング
第15章 絡まるストッキング9 美冴とゆかり

20 かわいいウソ…
その冷蔵庫の中には缶ビール数本…
赤、白のワインが2本…
そしてマヨネーズやソース、醤油等の調味料、あとチーズが少しだけ…
その位しかなかった。
「あ、そ、そのぉ…」
わたしはこの冷蔵庫を開け、中を見て一瞬唖然としていると、ゆかりさんは弱冠引き攣った表情で口ごもる。
そこでわたしは必死に機転を効かせる、いや、効かせたつもりで…
「あ、で、でもぉ、全部仕舞えそうですねぇ…」
と、この冷蔵庫の中を見て、すかさず繕う言葉を言ったのだ。
すると…
「あ…、いや、わたし…
殆どウチでは食べないし、料理もしないの…」
ゆかりさんは、なんとなく…
慌てて、そう言ってきたのである。
そう慌てて…
それは…
なんとなくだが…
わたしには言い訳に聞こえてきた。
そしてゆかりさんは殆ど家では料理しないと言ってきた、の、だが…
その少し慌てた、やや引き攣った感じで、そして視線を逸らしてそう言ってきたその表情を見てわたしは…
嘘を…
ゆかりさんの必死のウソを…
感じ取ったのだ。
いや…
かわいいウソを……である。
だが、今のわたしには…
ゆかりさんが料理をしなかろうが、出来なかろうがは問題ではなかったのである。
それは…
今、このほぼ空っぽの冷蔵庫を確認した事が…
この事実が…
最大の重要な問題なのだ。
なぜならば、わたしが考えていた今夜は…
いや今夜の流れは…
何かのお酒を飲みながら、買ってきたカニと海鮮系のシーフードの材料で、パスタかパエリアでも作り、二人で楽しく、愉しく、まったり、ゆっくりと女子トークを語り合う…
そんなつもり、いや、そんな流れを勝手になのだが、考えていたから。
そしてそれがきっとゆかりさんも望んでいる事の様な気がしていたから…
だって、この前…
『美冴さんにお友達になって欲しいの』
と、神宮外苑の銀杏並木通りでゆかりさんがそうわたしに云ってきた夜に…
女子トークをしたい…
一緒に買い物や食事をしたい…
映画や劇を観に行きたい…
遊園地等にも出掛けたい…
旅行にも…
等々、そう、わたしに云ってきたから。
だから、まず今夜は…
二人でゆっくりと語り明かそう…
と、思ったのである。
その冷蔵庫の中には缶ビール数本…
赤、白のワインが2本…
そしてマヨネーズやソース、醤油等の調味料、あとチーズが少しだけ…
その位しかなかった。
「あ、そ、そのぉ…」
わたしはこの冷蔵庫を開け、中を見て一瞬唖然としていると、ゆかりさんは弱冠引き攣った表情で口ごもる。
そこでわたしは必死に機転を効かせる、いや、効かせたつもりで…
「あ、で、でもぉ、全部仕舞えそうですねぇ…」
と、この冷蔵庫の中を見て、すかさず繕う言葉を言ったのだ。
すると…
「あ…、いや、わたし…
殆どウチでは食べないし、料理もしないの…」
ゆかりさんは、なんとなく…
慌てて、そう言ってきたのである。
そう慌てて…
それは…
なんとなくだが…
わたしには言い訳に聞こえてきた。
そしてゆかりさんは殆ど家では料理しないと言ってきた、の、だが…
その少し慌てた、やや引き攣った感じで、そして視線を逸らしてそう言ってきたその表情を見てわたしは…
嘘を…
ゆかりさんの必死のウソを…
感じ取ったのだ。
いや…
かわいいウソを……である。
だが、今のわたしには…
ゆかりさんが料理をしなかろうが、出来なかろうがは問題ではなかったのである。
それは…
今、このほぼ空っぽの冷蔵庫を確認した事が…
この事実が…
最大の重要な問題なのだ。
なぜならば、わたしが考えていた今夜は…
いや今夜の流れは…
何かのお酒を飲みながら、買ってきたカニと海鮮系のシーフードの材料で、パスタかパエリアでも作り、二人で楽しく、愉しく、まったり、ゆっくりと女子トークを語り合う…
そんなつもり、いや、そんな流れを勝手になのだが、考えていたから。
そしてそれがきっとゆかりさんも望んでいる事の様な気がしていたから…
だって、この前…
『美冴さんにお友達になって欲しいの』
と、神宮外苑の銀杏並木通りでゆかりさんがそうわたしに云ってきた夜に…
女子トークをしたい…
一緒に買い物や食事をしたい…
映画や劇を観に行きたい…
遊園地等にも出掛けたい…
旅行にも…
等々、そう、わたしに云ってきたから。
だから、まず今夜は…
二人でゆっくりと語り明かそう…
と、思ったのである。

