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シャイニーストッキング
第15章 絡まるストッキング9     美冴とゆかり
 34 叶えてあげたい想い

「じゃあゆかりさん、熱いうちに食べましょうよ」

「うん…」

 そしてわたしとゆかりさんの二人は、ローソファーに並んで座り

 チン…

「じゃあ、乾杯…」
 スパークリングワインを注いだグラスを合わせ、乾杯をした。

「ふうぅ、美味しいわ…」
 スッキリとした甘さ控えめで美味しい。

「そうでしょう、そのスパークリングワイン、わたし大好きなの」
 するとゆかりさんは、そう笑顔で言ってくる。

「はい、すごく美味しいわ…
 さ、ゆかりさん食べて、食べて…」

 沢山のお料理…

 美味しいお酒…

 そしてプラスの、素晴らしい夜景のリビングルーム…

 とても贅沢な家飲みといえる…

「あっ、このパスタ美味しい…」
  ゆかりさんはわたしの作ったシーフードパスタを一口食べるなり、そう言ってくれてきた。

「え、そうですか、よかったわぁ」
 わたしは嬉しくて、そしてホッとした。

「ええー、美冴さん凄い、イタリアンレストランみたい」
 そして続けてそうまで言ってくれる。
 
「もお、ゆかりさん大袈裟ですよぉ…
 さ、カニも食べましょう…」
 わたしは凄く嬉しかった。

 内心は、ゆかりさんのお口に合わなかったらどうしよう…
 本当は、そう思っていたのだ。

 なぜならば…
 実はこんなお料理も、『黒い女』になる前、つまりはゆうじが亡くなった時以来であったから。

 約二年半振りのお料理であった…

 だからホッとしたし、こんなにゆかりさんが喜んでくれて本当に嬉しかったのである。


「うん…
 うわぁ、カニもプリプリで美味しい」
 ゆかりさんは笑顔だ。

「でもカニは解凍しただけですけどねぇ…」

「でも本当に美味しいわよ」
 そう、本当に嬉しそうに、満面に笑みを浮かべて言ってくる。

 ああ、よかったわ、本当に嬉しそう…
 わたしはそんなゆかりさんの嬉しそうな笑顔を見て、そう心から思っていた。

 この前の夜…

 つまりは、あの…
『お友達になって欲しいの』
 と、云われた夜に…

 あの時、ゆかりさんに色々と訊いた彼女の想いと希望をなんとか一つでも多く叶えてあげたい…
 と、あの後からわたしは紆余曲折あったのだが、よりゆかりさんと身近に仕事をする様になって、心からそう思った、いや、思う様になっていたのである。

 



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