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シャイニーストッキング
第15章 絡まるストッキング9     美冴とゆかり
 39 女子トークの昂ぶり

 この目は…

 ドキドキ…
 わたしはそんなゆかりさんの顔を、目を、見た瞬間に、一気に心が急に高鳴って、昂ぶってきた。

 そう、わたしを見てくるゆかりさんのこの目は…

 ついこの前、あれはまだわたしが『黒い女』だった時にわたしに対して向けてきていたあの目…

 つまり…

 高校時代の後輩の貴恵や、禁断の関係の和哉がわたしに向けていた…
 わたしに対しての『憧憬』の想いを込めて見つめてきていたあの目であるのだ。

 ドキドキ…
 心が高鳴ってきた。

 ズキズキ…
 疼きが昂ぶってきた。

 えっ、な、なに?…

『少しだけ寂しくなっちゃって…』
 そう呟き、わたしを見てきたこの目が、あの昔の頃の禁断の昂ぶりを想起させてくる目なのだ…

 えっ、寂しいって…

 寂しいから…なに?

「だから、ついあの夜、思わず美冴さんに電話しちゃったの…」
 と、ゆかりさんはまるで甘えるような感じでそう言ってきたのだ。

 ドキドキ…

 ウズウズ…

「え……、あ、う、うん、あぁ、あの電話ですか…」
 そう応えるのが精一杯であった。

「そう…あの電話…
 そしたら美冴さんは元カレと……」

 そう、あの電話の夜は、和哉と奇跡の再会の後の食事をした夜であり…

 流れで迂闊にも和哉のアパートに行ってしまい…
 間一髪のタイミングの電話であったのだ。

 だが、結果的にはその電話でのゆかりさんの
『ヤらせちゃえばいいのよ…』
 の、言葉に感銘しての和哉との昨夜があった、いや、わたしの心を誘発させた電話であったのである。

「そう…そういえば、その、あの、その元カレとは?…」
 するとゆかりさんは、今度はわたしの事を、一昨夜、昨夜の事を訊いてきた。

 えっ、わたしのこと?…

 そのゆかりさんの今度わたしに向けてきた目は、キラキラとした好奇心の輝きを放っていたのである。

 あっ、そうか、そうなのか…

 わたしはその好奇心の目を見て気付いた。

 おそらくゆかりさんにとっては初めててなのだろうか、それとも超久しぶりなのであろう、わたしとの女子トーク的なこの会話にハイテンションに高ぶってしまって

 アレを話したい…

 コレも訊きたい…

 そんな高ぶりの思いがこの憧憬の目や、好奇心の目の移り変わりに現れたのであろうと思われたのだ。

 

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