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シャイニーストッキング
第15章 絡まるストッキング9     美冴とゆかり
 44 女子トーク(5)

「ふぅん、わたしもきっとそのタイミングで傍にいる可愛いカレに甘えちゃうかなぁ…」
 ゆかりさんはシミジミと、そう言ってきた。

「えっ、ゆかりさんにも何かあったんですかぁ?」
 そのゆかりさんの呟きが、わたしにはやけにリアリティある感じに聞こえたので、思わずそう訊いた。

「えっ、あっ、あ、な、無いわよ、無いけど…
 あ、ほ、ほらぁ、美冴さんの気持ちが良く分かるっていうかぁ…」
 と、ゆかりさんは慌てて否定してきた…
 の、だが、わたしにはなんとなく、何かを感じたのである。

 ドキドキドキドキ…

 ズキズキズキズキ…

 そしてわたしは、そのゆかりさんの一瞬の、その揺らぎの目を見て、更に昂ぶりを感じてきたのだ。

「あ…、で、でも…
 わたしの場合は、ある意味、ファザコンだったかなぁ?」
 と、ゆかりさんは慌てて話題を変えてきた、いや、変えた訳ではなく、自分の話しをしてきたのである。

 これも酔いのせいといえるのかもしれない…

 多分、この女子トーク的な雰囲気が、わたしとゆかりさんの二人の心と口を軽くしてくるのかもしれない…

 いや、話したくなってきていたのである…

 そしてわたしには、昨夜からの和哉とのセックスの快感がと絶頂感の余韻の影響のせいもあったと思われた…

 ズキズキズキズキ…

 話すと、いや、訊いても…

 疼きが増してくるのである。

 それと…

 この疼きの昂ぶりにはもう一つの理由があったのだ…

 それは…

 わたしとゆかりさんの二人はローソファーに、横並びに座って飲食をしていた…
 またわたし達二人はお互いにノースリーブで肩を出し、短パンで脚を露わにしており、横座りになったり、脚を伸ばしたりと態勢を動かしながら座っていたのだ。

 そして、すっかり女子トーク的に話しが盛り上がり、いや、盛り上がる度に笑い、感心し等々と、カラダを動かしながら肩や脚が触れ合ったりしていたのである…

 だが、その時折なのだが、ゆかりさんと触れ合う感触が…
 和哉との昨夜のセックスの余韻を引きずっているわたしには、ドキドキと昂ぶりと、ときめきを感じさせてきていたのである。

 ゆかりさんに他意が無いのはもちろん分かっている…
 だがわたしはこうして一人で、自分勝手に昂ぶりとときめきを感じてしまっていたのであった。




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