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シャイニーストッキング
第4章 黒いストッキングの女3 ゆうじ
 43 幸せな時間 ⑥

 ゆうじとはまだ一緒には住んではいなかった。
 
 私は基本毎日チャリで活動している。
 マンションは最寄り駅から5分以内にあり、職場である旅行代理店はその駅前にある、そして彼のマンションとサーフショップ、カフェバーは職場から3分くらい、やはり彼のマンションから私のマンションまでが3分くらい。
 つまり私の毎日の生活圏はチャリで5分以内の圏内に全て収まってしまうのだ。
 だから一緒に住んでも住まなくてもあまり変わりなく、逆に一度帰宅することで生活や気持ちのメリハリ、リセットができて私はよかったのだった。
 多分、そのことに関して彼は何も考えていないと思っていたのだ。
 ただ私が常に気にしていたことは、私自身の存在が彼のサーファーとしての活動の邪魔をしないこと、決して彼の足枷にならないことであった。

 「もう、シャワーしてから…」
 「いいの、このままのみっさが好きなんだよ…」
 そう囁きながら唇を吸ってきた。

 「あ…」
 キスも久々であった、この唇の快感に思わず心がときめいてくる、

 「あ、海の匂いがする…」
 「や……だ……」
 唇からうなじへ、そして耳たぶへと彼の舌が這っていく。

 「あ、あん…」
 久しぶりの心地よさに身も心も融けていくようであった。

 2人はベッドに横になり、私は彼の手により脱がされていく。
 今日はサーフトリップから帰ったままであるからジーンズを履いているし、勿論、彼の大好きなストッキングは穿いてはいない。
 パーカーを捲り一気にTシャツを脱がせ、あっという間にブラジャーを外し乳房を露わにしてきた。
 そして乳首に舌先が伸びてくる。

 「あ……んん……」
 舌先の弄りに快感が走る。
 生理が近いのだろう、今夜の乳首は痛いくらいに敏感であった。
 そして彼の手指がジーンズのボタンを外してくる、彼に身を預け、脱がされていく時に、本当に脱がすのが上手だと、いつも思うのだ。
 その思いの通りにスムーズにジーンズのボタン、チャックを外し、ジーンズを下ろしていく。
 本来スリムジーンズなので脱がすのは少々難があるはずなのだが、本当にスムーズに上手に脱がす、この辺りに今までの私の想像を遙かに超える経験があるのだ、と、私は身を任せながら考えてしまっていた。 

 本当にあっという間に脱がされてしまうのだ…
  

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