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シャイニーストッキング
第4章 黒いストッキングの女3 ゆうじ
 46 幸せな時間 ⑨

 そしてその通りとなってしまった。
 さっき寸止めだったせいもある、そしてそのせいにより敏感になっていたクリトリスが子宮の疼きと相まり、瞬く間に絶頂を迎えてしまったのだ。

 「ああっ、イヤッ、イッちゃうぅ…」

 全身をビクビクと震わせて絶頂を迎えてしまう。
 
 私は迎えた絶頂感の余韻に震えながら

 これじゃ、どっちがヤリたがっていたのかわからないわ…

 と、ズキズキと子宮の疼きに浸りながらそう思ってしまい、恥ずかしい想いも感じてしまっていた。

 「はぁ、はぁ、はぁ…」
 「みっささぁ、最近更に敏感になったよなぁ…」
 「うん、わかる?…」
 「そりゃあわかるさ」
 恥ずかしい気持ちが高まる。

 「なんかさ、あの時から俺に対する心の壁が完全に消えた感じがしたんだけど、あれから敏感になったよね…」
 「えっ、心の壁…」

 心の壁…

 私はそんなものはとっくの昔、そう、あのMIKACOさんとのことで無くしていたはずだ、と思っていたのだが、彼はまだ壁を感じていたらしいのだ。

 「そうなの…」
 「うん、そう、あの時からかな…」
 「あの時?…」

 ずっと彼は私の過去については訊いてはこなかった、だが、抱いている時にいつも中出ししていたことに対して疑問を持っていたらしく、ついに訊いてきた事があったのだ。
 そしてその時私は初めて彼に、不妊症が原因で離婚した事を話した。
 その時から心の壁が消えたように感じたのだというのである。

 「あの時から…」
 「うん、俺はそう感じたんだよね、そしてその頃からみっさが感じ過ぎるって言い出したような…」
 少し笑いながら言ってきた。

 「俺もさぁ、ヤリチンだったからアレだけど、感じ過ぎるって言われたのは初めてでさぁ、なんというか…」

 男冥利に尽きる…

  と、言ってきたのだ。

 「なんか恥ずかしいな、でも感じ過ぎるのは本当だし…」
 「いや、嬉しいよ…」
 そう言いながら軽くキスしてくる。

 心の壁か…

 離婚のショックは大きかった。
 そしてその離婚について隠していた訳ではなかった、だだ訊かれなかっただけだし、何となく軽々しく自分から言う事でもないと思っていたのたのだった。
 そして確かにその話しをして心が軽くなったのも本当である。

 「あのぉ、俺まだ…」
 
 



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