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シャイニーストッキング
第4章 黒いストッキングの女3 ゆうじ
53 幸せな時間 ⑯
さすがにトイレだけは1人で行くしかなかった。
「あら…」
なんとトイレで本日のスペシャルゲストでありもう一人の功労者であるMIKACOさんとバッタリと出くわしてしまったのだ。
「あ………」
彼女は私をじっと見てきた。
「…………」
そしてまるで私をチェックし、値踏みするかのように、一瞬だが彼女の視線が上から下まで動いたのだ。
「ふうん、そう……か…」
どうやら彼女は私の存在を既に認識していたようなのである。
「………」
ドキドキしてきていた。
そして、スッと彼女の視線が私の脚首に下りてきた、そう、私の脚首には去年のクリスマスにプレゼントされてから肌身離さずずっと付けているアンクレットがストッキングの下から覗いていたのだ。
「ふ…」
彼女が一瞬笑った。
ドキドキ、ドキドキ…
「ゆうじの匂いだ…」
MIKACOさんは私の目をじっと見つめ、微笑み、そう呟いたのである。
えっ、匂いって…
「なんか懐かしいな…」
そう呟き、そしてじっと私を見つめ、
「ゆうじを……よろしくね……」
そう囁いたのだ。
そしてスッと踵を返しトイレを出ていく。
トイレの中は彼女のプワゾンの残り香が漂っていた。
「えっ…」
よろしくね……って…
この言葉と彼女の美しい所作、そして漂うプワゾンの甘い残り香に、私はドキドキが止まらなくなってしまう。
ゆうじの匂いだ……って…
ゆうじの匂いはムスク系の甘い香り。
そして最近の私も彼を真似てその系統の甘いフレグランスを使い始めていた。
あっあの時エレベーターの中でもMIKACOさんからムスク系の香りがしたっけ…
好きな男と同じ香り、女なら誰もがそうなのだろう、だから彼女にも伝わったのかもしれない。
そして彼女のプワゾンはこのムスク系の香りの遥かに上をいく甘さであり、『毒薬』を意味するネーミングなのである。
確かに彼女は遥か彼方の上のレベルにいっている。
正にそんな意味を込めてのプワゾンなのかもしれなかった。
そして
ゆうじを……よろしくね……
私はようやく託されたのかもしれない、そんな感じがしてきていたのだ。
ドキドキがとまらなかった…
さすがにトイレだけは1人で行くしかなかった。
「あら…」
なんとトイレで本日のスペシャルゲストでありもう一人の功労者であるMIKACOさんとバッタリと出くわしてしまったのだ。
「あ………」
彼女は私をじっと見てきた。
「…………」
そしてまるで私をチェックし、値踏みするかのように、一瞬だが彼女の視線が上から下まで動いたのだ。
「ふうん、そう……か…」
どうやら彼女は私の存在を既に認識していたようなのである。
「………」
ドキドキしてきていた。
そして、スッと彼女の視線が私の脚首に下りてきた、そう、私の脚首には去年のクリスマスにプレゼントされてから肌身離さずずっと付けているアンクレットがストッキングの下から覗いていたのだ。
「ふ…」
彼女が一瞬笑った。
ドキドキ、ドキドキ…
「ゆうじの匂いだ…」
MIKACOさんは私の目をじっと見つめ、微笑み、そう呟いたのである。
えっ、匂いって…
「なんか懐かしいな…」
そう呟き、そしてじっと私を見つめ、
「ゆうじを……よろしくね……」
そう囁いたのだ。
そしてスッと踵を返しトイレを出ていく。
トイレの中は彼女のプワゾンの残り香が漂っていた。
「えっ…」
よろしくね……って…
この言葉と彼女の美しい所作、そして漂うプワゾンの甘い残り香に、私はドキドキが止まらなくなってしまう。
ゆうじの匂いだ……って…
ゆうじの匂いはムスク系の甘い香り。
そして最近の私も彼を真似てその系統の甘いフレグランスを使い始めていた。
あっあの時エレベーターの中でもMIKACOさんからムスク系の香りがしたっけ…
好きな男と同じ香り、女なら誰もがそうなのだろう、だから彼女にも伝わったのかもしれない。
そして彼女のプワゾンはこのムスク系の香りの遥かに上をいく甘さであり、『毒薬』を意味するネーミングなのである。
確かに彼女は遥か彼方の上のレベルにいっている。
正にそんな意味を込めてのプワゾンなのかもしれなかった。
そして
ゆうじを……よろしくね……
私はようやく託されたのかもしれない、そんな感じがしてきていたのだ。
ドキドキがとまらなかった…