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シャイニーストッキング
第17章 もつれるストッキング1     松下律子
 18 コールセンター部…

「あ、健太ちょっと…」
 そして各部署毎にミーティングをさせながら、わたしは健太を呼ぶ。

「はい」

「あのさぁ、例の決起集会の件よろしくお願い」

「あ、はい、任せてください」

「うん、越前屋さんとあの伊藤さんと三人で段取りしてよね」

「はい」

「あ、ダメだよ、伊藤さんが美人だからってさ、美冴さんがいるんだから」

「あっ、えっ、な、なにを言ってくるんですかぁ」
 と、健太は慌てて応えてくる。

「うふ、冗談よ…
 それより、あと事務所引っ越しの段取りとかもお願いね」
 そんな冗談が冗談じゃなくなるくらいに伊藤さんは超美人なのだ。

「あ、はい、了解です」

「わたしは今からコールセンター部に行くからさ、よろしくね」

 そうなのである…
 お盆休み明け早々にコールセンター部に於ける『新規業務案件』の最終の詰めの会議が控えているのだ…
 そう、わたしは超多忙なのである。


 そしてコールセンター部に入ると…

「あ、佐々木部長ぉ、大原くんが向こうの常務に就任したんだってぇ…」
 と、わたしの顔を見るなり笠原主任がそう言ってきた。

「あ、はい、そうなんですよね」

「うわぁ、大原くんが常務かぁ…
 凄いわねぇ…」

 この笠原響子主任は、彼、大原浩一常務とはこの本社では同期入社で、一時期は営業部で名コンビだったそうであり…
 唯一、このコールセンター部内でわたしと彼との関係を知り、そして理解もしてくれている存在であるのだ。

「ぶっちぎりの出世よねぇ…」
 そんな感嘆な声を漏らしてきた。

 すると…

「あ、おはようございます」
 杉山くんが、微妙な顔で挨拶をしてきた。

 なぜに微妙か…

 それは連休中に休出し、鈴木くんと彼女の美咲ちゃんとの四人での食事の後の…
(1759ページ~参照)
 まるで真夏の一夜の夢の如くの部長室での出来事が、彼の脳裏に浮かんでいるのだろう。

 そしてわたし自身にも…

 だから今日の杉山くんとの初見の時には、少し気まずい想いが心に過るのではないかと、少し不安に思っていたのだが…

 あの夜の杉山くんの様子と、あの夢見がちな目が…

 わたしが子供の時に飼っていて、愛していた、ミニチュアダックスの
『ビッケ』の目にそっくりと理解てきたせいなのか…
 意外に普通に感じられたのだ。




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