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シャイニーストッキング
第4章 黒いストッキングの女3 ゆうじ
 60 最後の時間 ⑦

 この話しはトントン拍子に進んでいった、何よりゆうじが積極的だったのである。
 私にはこの積極さが少しだけ意外に感じたのだが、この話しに乗らない人はまずいないと思われたのでその事はすぐに忘れてしまった。

 まずはエージェントの代理店契約なのだが、これはノリくんと共同で正規輸入代理店としての会社を立ち上げる事にしたのだ。

 「ノリにはさぁ、色々世話になってるし、これからもいい関係続けたいからさ、あと、なにより奴んちは金持ちだからさ…」
 そう笑いながら話し、色々な面倒な手続き等をノリくんに押し付けていた。
 そして会社自体はノリくんを社長にするのだそうで、これに関してはジム社長の了解を得たそうである。

 「ブランド名はさ
  Y.M.S、ワイエムエスにしようと思うんだよね」
 ジムのブランド名がGa ジムアンダーソンで ガーと読ませていた。

 「だからさ
    Ga’s YMS ガーズワイエムエスってロゴにしてさ…」

 「Y.M.Sってなに…」
 「Yuji.More.Surfing ゆうじモアサーフィンってこと…」
 「なるほど、素敵かもね」
 「だろっ、でも本当の意味は違うんだけどね、隠し意味があんだよ」
 彼がニヤリとしながら言ってきた。

 「本当の隠し意味のMは…」
 「うん…」
 「みさえのM エム…さ」
 「えっ…」
 「ゆうじ、みさえ、サーフィン…て」
 私は驚き、素直に嬉しかった。
 そしてなぜか涙がこぼれてしまったのだ。

 「あ、なに泣いてんだよ」
 「だって……」
 「まったく、泣くなよ」
 「うん、ごめん…」
 「じゃあ、本当のホントの隠し意味教えるよ」
 「えっ…」
 「ゆうじ、みさえ…………セックスのS」
 「ば、バカなんじゃないのっ」
 私は笑った、そんな彼の機転が嬉しかった。
 そして彼はスッとキスをしてくる。
 
 「ホントはさ、ゆうじ、みさえ、ストッキングなんだよね、ハハ」
 「もうっ、最悪、もっとバカじゃん…」
 私は思わず呆れてしまった。

 「ねぇ、エッチしようよ」
 「せっかく大事な話ししてたのに」
 「いや、なによりエッチが一番大事だから」
 「もうっ、バカっ」

 でも、そんなゆうじが大好きであった…

 「あともう一つ大事な話しがあるんだよ」

 目があの碧い色に変わった…


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