この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
シャイニーストッキング
第18章 もつれるストッキング2      佐々木ゆかり
 16 ロッキー…(2)

 だが、その頃のわたしは、そんな感じで周りからおだてられ、崇められていたのにも関わらず…
 あるひとつの悩みが湧いてきてしまっていたのであった。

 それは…

 セックスの快感、いや、絶頂感を感じた事が無いという事であった。

 わたしは大学に入学したその日の夜の、ナンパサークルの『新歓コンパ』で先輩と初体験をした…
 いや、済ませたのだ。

 それまでのわたしは高校卒業まで恋愛経験も無く、勉強と部活動だけの毎日であり…
 そして、大学入学したら全てを一気に経験し、ブレイクするという、いわゆる大学デビューをすると決めていた。

 だから、その通りに大学入学と同時に全てを経験し、大学デビューを果たした…
 のだが、そんな当時の目論見の予想以上に、わたしはモテ、もてはやされ、崇められてしまったのである。

 それはつまりはあまりにも速いペースといえ…

 気付いたら新宿のディスコクイーンと崇められ…

 そして周りの男達にモテまくり…

 それはある意味…

 ヤリまくり、いや、ヤラれまくりの軽い女でもあるという事でもあり…
 いいや、わたし自身、高校時代までの沈黙とガマンを取り返そうという、心の弾け、開放感の表れとも云えたのだ。

 だが…

 ある程度遊び、男の経験を積み、ふと、心に余裕が出来た時に、セックスに於いて、ある程度の快感は感じるのだが、いわゆるオーガズム、絶頂感という最高の昂ぶりを感じた事が無い…
 と、気付いた。

 そしていつしかわたしは…

 ただヤっているだけ…

 男と寝ているだけ…

 そんな空虚な想いに陥り、そしてその不完全な快感の悩みを抱くようになっていたのだ。

 だが、さすがに、そんな想い、悩みを周りの取り巻きの男達に話せる訳にもいかず、いや、相談する様な存在もいない、ましてや同性の女の子にも話せる様な存在はもちろん皆無であったから…
 一人、そんな不惑な不満を心に秘め、いや、この欲求不満のストレスを心の中に秘めざるを得なかった。

 そんな中、当時のディスコ遊びの自然な流れとして… 
 わたしは横浜を゙経由しての渋谷デビューを゙果たしたのだ。

 そこでその渋谷『クラブCANDY』でロッキーこと轟勇斗と出会ったのである…
 




/2687ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ