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シャイニーストッキング
第18章 もつれるストッキング2 佐々木ゆかり

19 ロッキー…(5)
目の前にいるこの男ロッキーは…
見た目、約30代の遊び馴れた大人の男に見え、そして、今までわたしの廻りにいる取り巻きの男達とは全くの異質な、いや、魅力的な存在に見えてきた。
「大丈夫だよ、オレに任せなよ…
悪い様には、いや、いい、最高に感じさせてやるよ」
と、わたしの肩を抱き、耳元でそう囁いてくるのだが…
それがなぜか軽い感じには聞こえなかったのだ。
「『お姫さま』の悩みを吹っ飛ばしてやるよ」
わたしの悩み…
それはセックスの悩み…
セックスでイケない、絶頂感を、エクスタシーを感じた事がない…
という悩み。
「え…」
間抜けで、バカで、調子に乗っていた当時のわたしは、そんなロッキーの言葉、誘いにすっかり期待を膨らませてしまっていた。
そして、ロッキーの見た目の爽やかさ、魅力的なその笑みに…
いや、わたしのタイプでもあったのだ。
「さぁ行こうよ…『お姫さま』」
ロッキーはそう囁き、わたしの手を引き、ディスコ『クラブCANDY』を出て、渋谷駅前でタクシーを拾う。
本当にあの当時のわたしは、ツイていただけだったのだと思う…
初めて会った、声を掛けられた男の誘いのままにホイホイと付いていき、事件、事故、犯罪、病気、妊娠等の被害に全く合わなかったのだから。
今、思い返すと、逆に怖くなる時が、いや、怖い…
だが、こうして無事なのだから、本当にツイていたのだ。
「ホテルアイビスまで…」
ロッキーはタクシーの運転手にそう告げる。
『ホテルアイビス』
このホテルは六本木にあり、8割以上が外国人の利用客である…
そしてそれはつまり、ある意味、そのホテルが軽い治外法権ともいえる存在といえた。
「『お姫さま』は噂以上にいい女だな」
「え、ウワサって?」
「いや、最近、新宿からいい女が鞍替えしてきたってさ…
聞いたからさ…」
ロッキーはわたしの耳元でそう囁き、そして、スッとボディコンのミニスカートから出ている脚に触れてきた…
「ん…」
そのスムーズな手の感触に小さく震えながら…
わたしは期待でドキドキと昂ぶりを感じてきていたのだ。
だって、ロッキーのこの仕草、立ち居振る舞いがスムーズで…
本当に遊び馴れている感じが伝わってきてくるから…
目の前にいるこの男ロッキーは…
見た目、約30代の遊び馴れた大人の男に見え、そして、今までわたしの廻りにいる取り巻きの男達とは全くの異質な、いや、魅力的な存在に見えてきた。
「大丈夫だよ、オレに任せなよ…
悪い様には、いや、いい、最高に感じさせてやるよ」
と、わたしの肩を抱き、耳元でそう囁いてくるのだが…
それがなぜか軽い感じには聞こえなかったのだ。
「『お姫さま』の悩みを吹っ飛ばしてやるよ」
わたしの悩み…
それはセックスの悩み…
セックスでイケない、絶頂感を、エクスタシーを感じた事がない…
という悩み。
「え…」
間抜けで、バカで、調子に乗っていた当時のわたしは、そんなロッキーの言葉、誘いにすっかり期待を膨らませてしまっていた。
そして、ロッキーの見た目の爽やかさ、魅力的なその笑みに…
いや、わたしのタイプでもあったのだ。
「さぁ行こうよ…『お姫さま』」
ロッキーはそう囁き、わたしの手を引き、ディスコ『クラブCANDY』を出て、渋谷駅前でタクシーを拾う。
本当にあの当時のわたしは、ツイていただけだったのだと思う…
初めて会った、声を掛けられた男の誘いのままにホイホイと付いていき、事件、事故、犯罪、病気、妊娠等の被害に全く合わなかったのだから。
今、思い返すと、逆に怖くなる時が、いや、怖い…
だが、こうして無事なのだから、本当にツイていたのだ。
「ホテルアイビスまで…」
ロッキーはタクシーの運転手にそう告げる。
『ホテルアイビス』
このホテルは六本木にあり、8割以上が外国人の利用客である…
そしてそれはつまり、ある意味、そのホテルが軽い治外法権ともいえる存在といえた。
「『お姫さま』は噂以上にいい女だな」
「え、ウワサって?」
「いや、最近、新宿からいい女が鞍替えしてきたってさ…
聞いたからさ…」
ロッキーはわたしの耳元でそう囁き、そして、スッとボディコンのミニスカートから出ている脚に触れてきた…
「ん…」
そのスムーズな手の感触に小さく震えながら…
わたしは期待でドキドキと昂ぶりを感じてきていたのだ。
だって、ロッキーのこの仕草、立ち居振る舞いがスムーズで…
本当に遊び馴れている感じが伝わってきてくるから…

