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シャイニーストッキング
第18章 もつれるストッキング2      佐々木ゆかり
 31 秘書の秘密(3)

 突然8月8日付けで、しかも、ニューヨーク支社からの異動人事での秘書課課長に直接の辞令…
 そして8月8日はまだ、彼、大原浩一には常務就任の打診すら無い時期であり…
 それは、わたしには…
『悪巧み』としか感じられない。

「実は秘書課課長は僕の同期の秘書の彼氏で、だから彼女は内密で事前にその情報を知っていたのだと…」
 と、鈴木くんはネタバラしをしてきた。

「そうなんだ…」
 確かに本社秘書課課長が男性なのは知っていた…
 というか、その秘書課課長は一時期営業2課の先輩であったのだ。

 あ…
 そうだ、やはり山崎専務の導きにより秘書課課長に昇進したと噂で訊いていたのを思い出した。

 やはりそこでも山崎専務の『悪巧み』という単語が浮かんでしまう…

「で、でも、よくそんな話し教えてくれたわね?」

「あ、は、はい、実は僕もそう思って訊いたんですよ…
 そうしたら…

 どこでその情報が漏れたのかは定かでは無いそうなんですが…」

「うん…」

「どうやら…やはり、アンチ山崎専務派がいるらしく…」

「うん…」

「そしてその流れと、その秘書の出自も不明、不惑な事から…

 な、なんとその秘書が、山崎専務の秘密の存在…
 つまりは…

 愛人か、はたまた身内なんじゃないのか?…」

「えっ?」
 と、本社界隈では秘かに真秘かに噂が流れているそうなのだ…
 と、鈴木くんは更にヒソヒソと話してきたのである。

「どうやら、だから、意外と簡単に教えてくれたんですよ…」

「そ、そうなんだ…」
 わたしはザワザワと、そして、ドキドキと心を騒めかせていた。

 確かにこのコールセンター部は、本社部門ではあるのだが…
 本社から見たらどちらかといえば辺境の地のイメージがあり、わたしが彼、大原浩一部長時代に秘かに彼を慕って希望してこのコールセンター部に昇進異動の希望を出した時には不思議がられた位でもあった。

 だから本社界隈の噂は耳には入ってこなかったのだ…
 ましてはわたしは同期、いや、本社自体でもブッチギリで昇進しており、そしてその昇進は、山崎専務、つまりは松本副社長派であると周りには見られているから余計であったのだ。

 秘書の松下律子さんは、山崎専務の秘密の存在なのかもしれない…

 つまりはやはり山崎専務の『悪巧み』という事…



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