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シャイニーストッキング
第18章 もつれるストッキング2      佐々木ゆかり
 52 伊藤敦子(18)

「あぁ…や…ぁ…ん……」

 そう、わたしは初めて伊藤さんを見た時から…
 無意識に彼女を求め、欲していたのかもしれない。

 そんな深層な心の想いを悟られたくない、いや、誤摩化す意味でも、なんとか必死に抗おうとするのだが…
 この快感のキスに…
 彼女の舌の滑らかさに…
 わたしは無力と化していく。

「は…ぁ…ぁぁ………」

「は、ふ、ふぅ、ひ、姫ぇ、ゆ、ゆかり姫ぇ…」
 
 ピチャ、ピチャ、ピチャ…

 伊藤さんの舌先が、唾液が…
 甘くて、心とカラダをますます融ろかせてくる。

「…ぁ、ぁぁ…た、堪らないわぁ…
 ぁ、わ、わたしぃ、む、昔からぁ…
 お、男が苦手でぇ…
 だ、だからぁ、だからぁ、ゆ、ゆかり姫の事がぁ…」

 わたしはこの伊藤さんの言葉で全てを理解した…
 伊藤さんはビアンなのだ。

 それもわたしや美冴さんみたいな曖昧な感覚では無く…
 ホンモノなんだ。

 だから…

 だから、そんな彼女の魔性の魅惑に、あの初対面の時に…
 無意識に惹かれ、魅かれたのかもしれない。

「わ、わたしぃ、中学の頃からなんですぅ…」

 やはり、わたしや美冴さんみたいな、雰囲気と流れからの曖昧な感覚からでは無いみたいなのだ…

「あぁ、い、伊藤さ…ん…」

 そしてわたしはそんな彼女の話しを聞いたせいもあるのだとは思うのだが…

 ピチャ、ピチャ、ピチャ…

「は…ぁ…ぅ…ぅぅ……」

 唇を、舌先を吸われただけで…

 そして、スッと脚を撫でられただけで…

「はぁっ…うっくぅぅ……」

 全身を震わせ、そして奥深くから痺れる様な快感が溢れ出して…
 軽くイッてしまったのである。

「はぁぁ……や…んん……」

 ピチャ、ピチャ、ピチャ…

 だけど伊藤さんは、そんなわたしの反応などお構いなしに、いや、気付いてはいるのだろうが、更に唇を、舌先を、そして唾液を吸い、絡め、そして…

「はうん…」

 わたしのTシャツの中に手を差し入れ…
 その絶妙な指先で乳首を、乳房を愛撫してくる。

「はぁぁ…
 まるで、夢みたいだわぁ…
 あの憧れの『ゆかり姫』がわたしの腕の中にいる…
 ううん、こうして愛せるなんてぇ…」

 そう囁きながら、絶妙な指先加減のタッチでわたしの胸を、乳首を弄ってくるのだ…

「はぁぁ……」

 溶けていく…



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