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シャイニーストッキング
第5章 黒いストッキングの女4 部長大原浩一
2 彼女の存在
ただ、皆、学歴はすごいね…
そうゆかりは言い、そしてその目には
学歴だけじゃあね…
という意味も示していた。
「それより私の提案した新しいプランはどうですか?」
「問題ないよ、素晴らしい…」
それは従来の保険勧誘システムを根本的に変える、契約希望者主体のコールセンターを中心にした画期的な契約システムを彼女は提案してきたのである。
「まだまだ改善する事は沢山あるが正に、このコールセンター部署に最適なシステムだと思う、素晴らしいプランだよ」
「ありがとう」
「山崎専務もゆかりのこのプランを感心していたよ…」
これはこれからの新しいカタチになるんじゃないのか…
と、専務は彼女の提案を絶賛したのであった。
これが私の確信も、根拠もない不思議な自信のひとつなのかもしれない…
この佐々木ゆかりという存在を、これからも公私共に絶対に手放したくはないと、この夜、切実に思ったのだ。
「…ただ、まだ書類だけだから分からないけど、絶対的に人材が足りないと思うの…」
彼女は溜息混じりにそう呟いた。
「そうか…」
「うん、従来のコールセンターはそのまま運営していく訳だから、新設に部署を設けるというカタチになるの、だから…」
その為には新たな保険契約システムの確立とスペシャリストの養成、育成が必要であり、その研修制度も内容もイチから作らなくちゃならないし、課題は山積みなんだ、と、彼女は話す。
「だからまだまだ大変だし、私の片腕が欲しいくらいだわ…」
「そうか、でも全て任せて協力するから何でも言ってくれよ」
私はそう言いながら彼女を引き寄せ、唇を寄せていく。
今夜の彼女もかなり淫らであった…
『今夜、何がなんでも逢いたい…』
今日の夕方、携帯電話にこんな留守録があったのだ。
最近、このパターンになる時は必ず、あの黒い女のことが絡んでいた。
だからそんな予感はしていたのだが、やはりそうであったのだ。
「向こうの保険会社の役員との打ち合わせがあるから、いつものホテルのバーで待っていてくれ…」
そう返事をし、打ち合わせを兼ねた食事会が終わり、いつも逢瀬に利用しているホテルのバーに着いたのは間もなく零時になるという刻であった。
「やあ、お待たせ…」
そこにはややほろ酔いの彼女がいた…
ただ、皆、学歴はすごいね…
そうゆかりは言い、そしてその目には
学歴だけじゃあね…
という意味も示していた。
「それより私の提案した新しいプランはどうですか?」
「問題ないよ、素晴らしい…」
それは従来の保険勧誘システムを根本的に変える、契約希望者主体のコールセンターを中心にした画期的な契約システムを彼女は提案してきたのである。
「まだまだ改善する事は沢山あるが正に、このコールセンター部署に最適なシステムだと思う、素晴らしいプランだよ」
「ありがとう」
「山崎専務もゆかりのこのプランを感心していたよ…」
これはこれからの新しいカタチになるんじゃないのか…
と、専務は彼女の提案を絶賛したのであった。
これが私の確信も、根拠もない不思議な自信のひとつなのかもしれない…
この佐々木ゆかりという存在を、これからも公私共に絶対に手放したくはないと、この夜、切実に思ったのだ。
「…ただ、まだ書類だけだから分からないけど、絶対的に人材が足りないと思うの…」
彼女は溜息混じりにそう呟いた。
「そうか…」
「うん、従来のコールセンターはそのまま運営していく訳だから、新設に部署を設けるというカタチになるの、だから…」
その為には新たな保険契約システムの確立とスペシャリストの養成、育成が必要であり、その研修制度も内容もイチから作らなくちゃならないし、課題は山積みなんだ、と、彼女は話す。
「だからまだまだ大変だし、私の片腕が欲しいくらいだわ…」
「そうか、でも全て任せて協力するから何でも言ってくれよ」
私はそう言いながら彼女を引き寄せ、唇を寄せていく。
今夜の彼女もかなり淫らであった…
『今夜、何がなんでも逢いたい…』
今日の夕方、携帯電話にこんな留守録があったのだ。
最近、このパターンになる時は必ず、あの黒い女のことが絡んでいた。
だからそんな予感はしていたのだが、やはりそうであったのだ。
「向こうの保険会社の役員との打ち合わせがあるから、いつものホテルのバーで待っていてくれ…」
そう返事をし、打ち合わせを兼ねた食事会が終わり、いつも逢瀬に利用しているホテルのバーに着いたのは間もなく零時になるという刻であった。
「やあ、お待たせ…」
そこにはややほろ酔いの彼女がいた…