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シャイニーストッキング
第5章 黒いストッキングの女4 部長大原浩一
9 笠原主任の存在
「……でね笠原主任がそう言ってきたの」
私はシャワーを浴び、備え付けの冷蔵庫の缶ビールを飲みながら、ベッドに再び横になり、ゆかりを腕枕に抱きながら話しを聞いていた。
「例の黒い彼女、あ、蒼井美冴さんね、彼女の出勤スケジュールをみて一応2、3日中にもう一度面接してみようかなって……」
「…うん、そうか…」
やっぱり黒い女の絡みだったか…
どうやら派遣契約の延長の流れで笠原主任が黒い彼女を正社員雇用制度で採用してはどうか、と、言ってきたらしい。
そして前回の新事業問題絡みで彼女を面接した時に彼女からの何かを受け、それによって起きた激しい感情や動揺、また、彼女にあっさりと断られた違和感等の複雑な想いが再燃され、こうして今夜の逢瀬に繋がったのだ、と、私は解釈した。
しかしそれはなんとなく分かるのだが、なぜ黒い彼女の絡みでゆかりはこうまで激しく欲情するのだろうか…
私にはこのことがどうにも分からなく理解ができないし、結びつかないのである。
一体、どういった類の感情なのだろうか…
少し前にちょっとだけ分かったことは、私が黒い彼女に対してフェチのいやらしい目を向けていた、という類の嫉妬心からなのだとはなんとなく分かったのだが、ここ最近、私はコールセンター部には全く出社していなかった、今回はそのフェチの目付きの事は関係ないのである。
だから今夜のゆかりの感情の揺らぎの原因が今イチよくわからないのであったのだ。
「なんかぁ、なぜか笠原主任は蒼井美冴さんのことを買っているみたいで……」
笠原主任…
実はゆかりには言ってはいないのだが、彼女とは同期入社なのである。
以前の第2営業部で同じになり、その後の彼女の育児休暇明けからの流れで私がこのコールセンター部に入れたのだ。
ほぼ女性ばかりの職場には何かと色々あるから決してスパイ的ではなく、気心の知れた彼女のような気楽に訊ける存在が欲しかったのである。
そして彼女にだけはゆかりとの関係を打ち明けてあった。
だから以前、ゆかりが黒い彼女の面接の後に
『部長には絶対に面接させないから…』
と、言った事が気になり、一度だけ黒い彼女の事について笠原主任から聞いた事があった。
だがその時
あの二人からは同じ匂いを感じるんですよね…
と、言ったのだ。
「……でね笠原主任がそう言ってきたの」
私はシャワーを浴び、備え付けの冷蔵庫の缶ビールを飲みながら、ベッドに再び横になり、ゆかりを腕枕に抱きながら話しを聞いていた。
「例の黒い彼女、あ、蒼井美冴さんね、彼女の出勤スケジュールをみて一応2、3日中にもう一度面接してみようかなって……」
「…うん、そうか…」
やっぱり黒い女の絡みだったか…
どうやら派遣契約の延長の流れで笠原主任が黒い彼女を正社員雇用制度で採用してはどうか、と、言ってきたらしい。
そして前回の新事業問題絡みで彼女を面接した時に彼女からの何かを受け、それによって起きた激しい感情や動揺、また、彼女にあっさりと断られた違和感等の複雑な想いが再燃され、こうして今夜の逢瀬に繋がったのだ、と、私は解釈した。
しかしそれはなんとなく分かるのだが、なぜ黒い彼女の絡みでゆかりはこうまで激しく欲情するのだろうか…
私にはこのことがどうにも分からなく理解ができないし、結びつかないのである。
一体、どういった類の感情なのだろうか…
少し前にちょっとだけ分かったことは、私が黒い彼女に対してフェチのいやらしい目を向けていた、という類の嫉妬心からなのだとはなんとなく分かったのだが、ここ最近、私はコールセンター部には全く出社していなかった、今回はそのフェチの目付きの事は関係ないのである。
だから今夜のゆかりの感情の揺らぎの原因が今イチよくわからないのであったのだ。
「なんかぁ、なぜか笠原主任は蒼井美冴さんのことを買っているみたいで……」
笠原主任…
実はゆかりには言ってはいないのだが、彼女とは同期入社なのである。
以前の第2営業部で同じになり、その後の彼女の育児休暇明けからの流れで私がこのコールセンター部に入れたのだ。
ほぼ女性ばかりの職場には何かと色々あるから決してスパイ的ではなく、気心の知れた彼女のような気楽に訊ける存在が欲しかったのである。
そして彼女にだけはゆかりとの関係を打ち明けてあった。
だから以前、ゆかりが黒い彼女の面接の後に
『部長には絶対に面接させないから…』
と、言った事が気になり、一度だけ黒い彼女の事について笠原主任から聞いた事があった。
だがその時
あの二人からは同じ匂いを感じるんですよね…
と、言ったのだ。