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シャイニーストッキング
第5章 黒いストッキングの女4     部長大原浩一
 16 律子 ③


 「でも、嬉しい」
 その時、律子はそう言って私に抱き付いてきたのだ。

 これは、まさか、専務に図られたか…

 抱き付いてきた律子を見ながら脳裏に焦燥感が湧いてきた。

 これからは大原くんも銀座の女辺りの一人や二人は…
 少し前に山崎専務はそんな与太話をしていたのだ。
 
 そうか、そうなのか…
 ザワザワが止まらない。

 「ああ、大原さん、嬉しい…」
 律子は私に抱き付きながらそう呟き、濡れた艶やかな瞳を私に向けてきた。
 鼻の奥には彼女の纏う甘いフレグランスの香りが感じられ、そして私の胸には柔らかな乳房の感触を感じていたのだ。

 「お、おい…」
 彼女の見つめてくるその濡れた瞳に心が吸い込まれそうなってしまう、目の前で見る彼女は本当に美しかった。
 よく見るとシャワーを浴びた後らしくスッピンに近いのだが、店で見るあの凜とした表情とは違い、まだ20代の若くて若干の幼さがうかがえるような表情であったのだ。

 「大原さん…」
 彼女はそう囁き、唇を寄せてくる。

 「あ、うっ、ちょっと…」
 ちょっと待って…と、言えなかった。

 なぜなら彼女のその濡れた瞳が
 恥をかかせないで…
  と、語りかけていたからである。

 据え膳食わぬわ男の恥…
 私は彼女の唇を受けたのだ。

「あ………んん…」
 その甘い彼女の吐息に心が奮え立つ。

 まさか私の人生で銀座の女を抱けるとは…
 彼女の舌を吸いながら私の心はそう興奮してきていた。

 そしてその通り、銀座の女、律子のキスは甘かった、心が蕩けそうに痺れてくる。
 私は唇を吸いながら体勢を入れ替え上になった。

 「あんつ、ああ、大原さん…」
 その囁きも甘く心に響いてくるのだ。

 私は彼女の白い大きめなブラウスのボタンを外していくと、決して大きくはないがカタチのよい、張りのある白い乳房が露わになった。
 そしてその乳房を手で包む。

 「はぁぁん…」
 固からず、柔らかすぎず、掌で快感を感じるような感触であった、そして漂う甘いフレグランスに完全に私の思考は痺れてしまう。
 そして固くなった乳首を唇に含み、左手をゆっくりと下へと撫で、這わせていく。

 「はぁ、んん…」
 彼女の漏らす吐息一つにも私の心は昂ぶりを覚えてしまうのだった。

 二人の熱い夜が始まっていく…


 
 
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