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シャイニーストッキング
第19章 もつれるストッキング3          常務取締役大原浩一
 140 愛情の表れ

 そしてさっきの竹下雪恵くんに対しての、私の少しでもあった心の揺らぎを意地悪に責めてきたのだ…

 そしてそれは以前、黒い女こと蒼井美冴の美しく魅惑的な黒いストッキング脚に魅了され、無意識に視線を向けてしまっていた私を責めてきた佐々木ゆかりの想い…
 そう、嫉妬心と同じようである。

 嫉妬心、ヤキモチ…

 それが律子の私に対して初めてに近く見せてきた、いや、表してきた素直な彼女の感情であり…
 思い、想いであり…
 そして愛情なのだろうと思われるのだ。

 つまりそれは私に対する愛情の深さのバロメーターといえ…
 それが今夜の嫉妬心、ヤキモチという律子の小さな怒りのこの動き、私のアレを悪戯してくるという可愛い行動に現れているのだろう。

 そしてこの律子のことが急に、いつもより愛おしくて堪らない想いの感情か昂ぶり、高まってきたのてある…

「あら?、また少し固くなって、ズキズキ震えてきた…かも?」
 すると律子は、アレをポケットの布地越しから握りながらそう言ってきた。

「え、あ、う、うん…」

「もぉ、ホント……」

「あ、いや、そ、それは律子のその爪先が、み、魅力的だからさ」
 私はそんな律子に愛おしさを感じた瞬間から…
 早く、早く、律子を、いや、この愛おしい律子の脚を、いいや、この魅惑的なストッキング脚を愛したい、という想いが脳裏一杯に溢れ…
 その昂ぶりの想いから更に固く、昂ぶり、高まってしまったのだ。

「へぇ、ホントかなぁ…
 本当に、本当はぁ、誰のだってぇ…」

「あ、いや、いや違うっ、そんな事はないってっ」 
 と、そんな律子のヤキモチからのイヤミの言葉を塞ぐ様に、そう言った。

「えっ」

 そして私はポケットの上からその忍び込んでいる律子の手を握り、見つめ…

「律子が、律子のが、いや、律子のじゃなくっちゃ…」

「あっ、んっ…」
 それは無意識であった。

 いくら暗いとはいえ、周りには他のお客がいるこのバーの店内で…
 私はグイッと律子を引き寄せキスをしてしまった。

「ん、んん…」
 それは唇を…
 舌先を吸う様なディープなキスを交わしてしまう。

 その無意識なキスは、私の心と愛情の昂ぶりと高まりの表れであり…
 
 そしてもう一つ…

 

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