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シャイニーストッキング
第19章 もつれるストッキング3          常務取締役大原浩一
 143 甘くて淫らな昂ぶり(2)

「…キミ、あ、律子のじゃないとぉ…
 あぁ、ふぅぅ…」
 そしてヒールを脱がし露わになったストッキングの爪先を…
 そう、それはストッキングフェチな男の熱い目で、キラキラと輝かせながら爪先を見つめ、そんな感嘆と昂ぶりの吐息を漏らしてきた。

「ふぅぅ…
 やっぱり律子のじゃないとぉ…」
 そしてそんな言葉を呟き、ゆっくりと自らの顔を右脚のストッキング爪先に近づけてくる。

『やっぱり律子のじゃないとぉ…』
 その言葉自体が彼がさっきまで一緒だったおみやげ秘書のストッキング脚に少なからず心を昂ぶり揺るがせた、という証拠の意味でもあるのだが、堂々巡りになってしまうから敢えてわたしはスルーしていく。

 それになにより確実な事は…
 おそらくはそんな揺るぎながらも理性を保ち、無事にわたしの元へと、それも疑いを掛ける隙の無いような短時間で戻ってきたという事実。

 そしてもう一つの事実を、いや、浩一さんの誠意というか、わたしへの想い、思い、気遣いを偶然にも知ってしまったから…
 もう虐め、弄るのは止める事にしたのだ。

 そのもう一つの事実とは…

 さっき、バーに行く前にそんな虐め、弄る意味での皮肉を込めて…
『安っぽい香水の香りを消して…』
 と、シャワーを勧めた。

 そして彼がやや狼狽えながらもシャワーを浴びている時に、脱いだスーツをたたみハンガーに掛け様とした際に携帯電話が落ちたのだ…
 それを拾った際に偶然、その携帯電話の電源が切ってあったのを知った。

 それはつまり…
 わたしと今夜、この後に過ごそうとする際に、あの彼女…
 そう、佐々木ゆかり部長からの電話の着信を避ける為という意味だと思われるのだ。

 過去に三度ほど…
 一緒にベッドで過ごしていた夜、深夜に彼女からの着信があり、わたしが抗いの行動を取った事があった。

 そしてその時彼の中で、きっとわたしに対しての想いや思いを何かしら考え、改めたのであろうと想像できる…
 それが今夜、このわたしと過ごす夜には携帯電話の電源を切る、という事の現れなのだと思うのだ。

 つまりはそれは彼のわたしに対する想い、思いの現れであり、誠意であり…
 ううん、いいや、わたしへの愛の現れ、露われ、表れなんだ。

 それに、さっき…
『愛してるんだ』
 って云ってくれたから。


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