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シャイニーストッキング
第19章 もつれるストッキング3 常務取締役大原浩一

162 心から震える昂ぶり(11)
「ふぅぅ、甘いわぁ…」
腕枕をし胸元に顔を押し付けながら律子は幸せそうにそう囁く…
そして私はそんな今の状況に幸せな想いを感じていた。
だが反面…
少しの違和感が、いや、戸惑う想いを感じてもいたのだ。
そう、その戸惑いの想い、思いとは…
それは…
『今、この律子に対しての、いや、律子に感じる強い愛、愛情…』
の、想い、思いの違和感、いや、戸惑いであった。
この愛情的な感情の想い、思いの心の昂ぶりは…
今まで抱いた記憶が無い。
私は今まで、いや、今ももちろん『佐々木ゆかり』という存在をも愛している…
ゆかりは公私共にとても大切な存在であり、過去に離婚して空いた心の穴を確実に、そしてゆっくりと優しく埋めてくれている存在ともいえ、いや、そう感じているし認めてもいるし、もちろんゆかりにも愛されているという自覚もある。
そしてそんな私の愛情の想い、思いにより、ゆかり自身もより良く美しい女へと変わり、いや、進化してきていて、更にその変化に私の想い、思いも嬉しく感じ、以前より愛おしく想い、思っている。
だが…
今、この私の腕の中に抱かれている律子という存在、いや、この律子の存在感はまた、ゆかりとは違うのだ。
いや、律子の存在感がゆかりへの愛情の存在感とは根本的に違う、違うみたいに感じるんだ…
もちろん愛、愛情、愛している、という想い、思いには違いないのだが、なぜか私の心の中に騒つく違和感、不惑の感情が湧き、渦巻き、渦舞いているのである。
そのゆかりとの違いは具体的には分からない…
もしかしたら、ここ最近、ほぼ毎日、毎晩、秘書という関係のせいもあるのだが、朝から晩まで一緒に、同じ時間を過ごしているせいなのかもしれない…
もしかしたら律子という存在の驚くべき出自の秘密を知ってしまったせいなのかもしれない…
もしかしたら私の心の中に秘かに芽生えた男としての、男の本懐といえる野望の燻りのせいなのかもしれない…
とにかくまだ、理由は分からないのだが…
ゆかりへの愛情とは確実に違うのだ。
そしてその違いが、この私の心に違和感や不惑さを感じさせてきているようであるのだ。
だが確実に分かっている事のひとつは…
この律子に心が震える程の昂ぶりを感じるという事である。
「ふぅぅ、甘いわぁ…」
腕枕をし胸元に顔を押し付けながら律子は幸せそうにそう囁く…
そして私はそんな今の状況に幸せな想いを感じていた。
だが反面…
少しの違和感が、いや、戸惑う想いを感じてもいたのだ。
そう、その戸惑いの想い、思いとは…
それは…
『今、この律子に対しての、いや、律子に感じる強い愛、愛情…』
の、想い、思いの違和感、いや、戸惑いであった。
この愛情的な感情の想い、思いの心の昂ぶりは…
今まで抱いた記憶が無い。
私は今まで、いや、今ももちろん『佐々木ゆかり』という存在をも愛している…
ゆかりは公私共にとても大切な存在であり、過去に離婚して空いた心の穴を確実に、そしてゆっくりと優しく埋めてくれている存在ともいえ、いや、そう感じているし認めてもいるし、もちろんゆかりにも愛されているという自覚もある。
そしてそんな私の愛情の想い、思いにより、ゆかり自身もより良く美しい女へと変わり、いや、進化してきていて、更にその変化に私の想い、思いも嬉しく感じ、以前より愛おしく想い、思っている。
だが…
今、この私の腕の中に抱かれている律子という存在、いや、この律子の存在感はまた、ゆかりとは違うのだ。
いや、律子の存在感がゆかりへの愛情の存在感とは根本的に違う、違うみたいに感じるんだ…
もちろん愛、愛情、愛している、という想い、思いには違いないのだが、なぜか私の心の中に騒つく違和感、不惑の感情が湧き、渦巻き、渦舞いているのである。
そのゆかりとの違いは具体的には分からない…
もしかしたら、ここ最近、ほぼ毎日、毎晩、秘書という関係のせいもあるのだが、朝から晩まで一緒に、同じ時間を過ごしているせいなのかもしれない…
もしかしたら律子という存在の驚くべき出自の秘密を知ってしまったせいなのかもしれない…
もしかしたら私の心の中に秘かに芽生えた男としての、男の本懐といえる野望の燻りのせいなのかもしれない…
とにかくまだ、理由は分からないのだが…
ゆかりへの愛情とは確実に違うのだ。
そしてその違いが、この私の心に違和感や不惑さを感じさせてきているようであるのだ。
だが確実に分かっている事のひとつは…
この律子に心が震える程の昂ぶりを感じるという事である。

