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シャイニーストッキング
第19章 もつれるストッキング3          常務取締役大原浩一
 191『最初が肝心…』

「大原常務おはようございます」 

 新潟支社に到着するなり、永岡支社長と数人の社員達が仰々しく出迎えてくれ、私は支社長室へと案内され…
 そして今朝、青山、竹下くんの二人に命じた通りに彼らは午前休の旨を伝えたらしく、支社長室には違う秘書が控えていた。

 そんな私の視線を読んだのだろう永岡支社長が、やや揺らいだ感じで…
「え、あ、青山くんと秘書の竹下くんは急に午前休となったみたく…」
 と、さすが日和見的に真中前常務との間を上手く泳いできたのだろう…
 やや私の表情を探るかの様に言ってくる。

『最初が肝心ですから…』
 そして私は後ろに控えている律子からのそんな言葉と、視線をひしひしと感じながら、凛とした、いや、尖った目をしたつもりで永岡支社長を見つめた。

「あ、え、さ、な、何か昨夜、竹下くんがご無礼な事でも?……」
 おそらくその永岡支社長の言葉には、昨夜の竹下くんが粗相を、いや、もっとゲス的な、つまりは彼女は私の好みではなかったのか?…
 みたいな意味を含め、そしてそんな色の目を向けて訊いてきた。

「いや、彼女は十分に、よく働いてくれましたよ」
 と、私は敢えてそう永岡支社長には曖昧に捉えられるであろう、そんな言葉で応える。

 そして本題はそんなゲスな意味ではない…
 と、いう意味を目に込めて、更に尖ったつもりで見つめていく。

 すると、さすが日和見的には優れている永岡支社長は、この私から発する不穏な雰囲気を敏感に感じとり…
 完全に慌て、動揺の色を見せてきた。

 そこで私は間髪を入れずに…
「まずは青山一也の本社異動の決定辞令を早急に発令します」
 そう命令口調で発する。

「あと秘書課の竹下雪恵くんに於いても本社で進めている『新プロジェクト』への異動辞令をやはり早急に発令します」
 


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