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シャイニーストッキング
第20章 もつれるストッキング4 律子とゆかり

23 成功の暁には…
どちらにしても時間の無い緊急な業務案件であるのと、春先までにはスタートさせなくてはならない新プロジェクト企画ではあるのには違いないのだが…
その分、いや、その代わりにこの二つの大きな仕事を無事に成功させた暁には、このわたしにはかなり明るい将来、いや、未来が拓けているといっても過言ではないのである。
そしてこのわたしの成功は…
彼、大原常務にとっても大きな成功であり、また、更にその上に、いや、彼とわたしを上手く操り鎮座しているであろう立場の山崎専務にしてみたら、更により大きな勲章となり得る筈なのだ。
「とにかく秋までには時間が無いから、かなり素晴らしいし、嬉しい成果だわ」
わたしはそのマニュアル冊子持参の松崎さんという派遣スタッフさんの顔を見つめ、そう言い切った。
そして…
「やはり正社員希望なのかしら?」
そう彼女に問う。
「はい、そうです」
するとその松崎さんはそうきっぱりと、そしてはっきりとわたしを見つめ返しながら頷いたのだ。
「うん、わかりました、悪い様にはしませんから頑張ってくださいね」
「はい、頑張ります」
彼女はそうしっかりと答える。
そしてこの松崎さんというイチ派遣社員の彼女にとっても…
成功の暁にはこのグローバルに世界展開をしている国内有数で超一流といわれている我が商社会社の正社員雇用という大きな勲章が待っているのだ。
どちらにしても時間の無い緊急な業務案件であるのと、春先までにはスタートさせなくてはならない新プロジェクト企画ではあるのには違いないのだが…
その分、いや、その代わりにこの二つの大きな仕事を無事に成功させた暁には、このわたしにはかなり明るい将来、いや、未来が拓けているといっても過言ではないのである。
そしてこのわたしの成功は…
彼、大原常務にとっても大きな成功であり、また、更にその上に、いや、彼とわたしを上手く操り鎮座しているであろう立場の山崎専務にしてみたら、更により大きな勲章となり得る筈なのだ。
「とにかく秋までには時間が無いから、かなり素晴らしいし、嬉しい成果だわ」
わたしはそのマニュアル冊子持参の松崎さんという派遣スタッフさんの顔を見つめ、そう言い切った。
そして…
「やはり正社員希望なのかしら?」
そう彼女に問う。
「はい、そうです」
するとその松崎さんはそうきっぱりと、そしてはっきりとわたしを見つめ返しながら頷いたのだ。
「うん、わかりました、悪い様にはしませんから頑張ってくださいね」
「はい、頑張ります」
彼女はそうしっかりと答える。
そしてこの松崎さんというイチ派遣社員の彼女にとっても…
成功の暁にはこのグローバルに世界展開をしている国内有数で超一流といわれている我が商社会社の正社員雇用という大きな勲章が待っているのだ。

