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シャイニーストッキング
第20章 もつれるストッキング4     律子とゆかり
 24 定時上がり

 時計を見ると午後4時半過ぎ…
「とりあえずは見通しがついた訳だから、今日は定時で帰りなさい」
 定時は午後5時半である。

「でもまだ…」
 杉山くんが何かを言いたそうな顔で返してくるが…
「いいじゃないの、1週間以上掛かるかと思っていたらこんなに早くメドがつきそうなんだから、こんな時は早く帰りなさいよ、それにまた明日の午後から入るからさ…」
 そうここにいるマニュアル作成に関わっているメンバー4人を諭す様に言った。

「はいそうですね、よし今日は早く帰ろうぜ」
 すると鈴木くんがわたしの意図を読んですかさずそう言ってくれた。

「うっす、わかりましたぁ…
 じゃ、あと1時間頑張って今日は定時で帰りますか」
 杉山くんもそう応え…
「そうよ、こんな時はそうしてね」
 わたしはそう言いながら…

「じゃ、また明日お願いね」
 そう言って『新プロジェクト準備室』に向かおうと会議室のドアノブに手を掛けた時…
「あっ、そうだ…」
 ある考え、思いが浮かんだのである。

 そして振り向き…
「杉山くんと鈴木くんの二人はさぁ、明後日金曜日に『新プロジェクト』の親睦会を兼ねた飲み会をやるから、コールセンター部を代表して参加しなさいよ」
 そう言った。

「え、親睦会にっすか?」
 すると杉山くんが少し驚き、聞き返す。

「うん、そう、だってさぁ、どっちみち『新プロジェクト』が始まったら最初はまずはウチのコールセンターを使う訳だしさぁ…
 それに吸収合併した保険会社が母体といっても、ウチの子会社になった訳だしさぁ…
 君達営業課もこの先必ず業務的には絡む筈だから、あ、そう、あと山中くんも誘ってさ」
 山中くん…
 もう一人いるコールセンター部の営業課員である。

「それにこっちにもさぁ、美人さんがたくさんいるわよぉ」
 と、少しからかい気味に杉山くんの顔を見てそう言うと…

「あ、は、はい喜んで、参加させてもらいますっす」
 と、急に満面の笑みで答えてきた。

「全く調子のいい…」
 もうわたしもそうなのだが…
 杉山くんもこの前のわたしとのちょっとしたあの夜の事のわだかまり的な思いは、二人の中で消えているようであり、わたしはホッとする。
 (1759ページ〜参照)

「じゃあ、明後日、金曜日の夜開けておいてね…」
 そしてそう言って会議室を出た。


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