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シャイニーストッキング
第20章 もつれるストッキング4     律子とゆかり
 37 堪え性の無いオンナ

「は…ひ、姫ぇ…ご、ごめ…んなさい…が、ガマンが…ガマン…できなかったのぉ……」

 そう…
 本当はわたしだって…
 アナタ、敦子を待っていたの。

 ガマンしていたの…
 ううん、違うわ…
 とてもガマン、我慢なんて出来そうにもなかったから、今夜、越前屋さんを招いたの。

 いや、そのはずだったのだが…

 ジャーーー……

 シャワーの流水を浴びながら、きつく抱き合い、自らも唇を、舌先を、唾液を貪るかの様に交わしていく。

 そう…
 わたしは本当は…
 こんな快感の誘惑にはガマン、我慢なんてとても出来ない性分なのだ。

 それだからこそのあの黒歴史という過去がある訳であり…
 そんな自分の誘惑に簡単に負けて流されてしまう弱いオンナ、女なのを実はいちばん良く知っている。

 だから今夜、敢えて越前屋さんを招いたのだが…

「ん、ふ…あ、あつ、あつこぉ…だ、ダメェ、あ、ん、や、え、越前屋さんが…越前屋さんがいる…んだからぁぁ…」
 そう…
 今夜は寝ているとはいえ彼女がいるのだ。

 そんな堪え性の無い自分自身の性分を知っているからこその今夜の越前屋さんという緩衝材的な存在感がいる…
 いや、いるのだ。

 だが…

「あ、あぁ、だ、大丈夫ですぅ…
 えつはぁ、酔って寝たらぁ………」

 絶対にぃ、朝まで起きないんでぇ…
 と、敦子は淫靡に濡れた目で見つめながらそう言ってきたのである。




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