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シャイニーストッキング
第20章 もつれるストッキング4     律子とゆかり
 36 ドアが開き…

 ジャーー…
 激しく流れ落ちるシャワーの水流の音に混じり…

 ガチャ…
 浴室のドアの開く微かな音が聞こえた気がした。

「えっ、あっんっ」

 いや、浴室のドアが開き、そして…

 ジャーー…

「あぁっ、ご、ごめんなさいっ」
 そう小さく叫びながら敦子が後ろから抱きついて、いや、抱き締めてきたのだ。

「あっ、えっ、あ、敦子ぉっ」
 わたしはそう声を漏らしながら後ろを向こうと身を捩るのだが、敦子のきつい抱擁に首しか動かなく、斜め後ろに首だけを振り向くとそこには…
 欲情に濡れた目をしている敦子の顔が、いや、その唇が待ち構え、わたしの唇を貪ってきたのである。

「あ、んん…」

「ん、んふぅぅ…」

 そしてそのまま一気にカラダの向きを変えられ、敦子の熱いキスを、唇を、舌先を受入れ…
 きつく抱き締められながら浴室の壁へと押し付けられてしまったのだ。

 ジャーー…

 二人の頭上からはシャワーの激しい水流が流れ落ち…
 その雫が貪られ、ううん、そうわたしも喜々として敦子の唇を、舌先を受け入れ、お互いに激しく舌先を貪り合ってしまっている唇の隙間に流れ込んでくる。

 ジャーーーー……

 ピチャ、ピチャ、ピチャ…

「は…ふ、ふぅぅ…」

「あ、あぁ、んん…」

 浴室の壁に押し付けられ、抱き締められ、激しく唇を、舌先を吸い、絡められ、いや、わたし自らも敦子の唇を貪り吸い、そして…

 ズキズキズキズキ…

 ウズウズウズウズ…

 心とカラダを激しく昂ぶり疼かせてしまっていた。

「は…ひ、姫ぇ…ご、ごめ…んなさい…が、ガマンが…ガマン…できなかったのぉ……」
 敦子は唇と舌先を吸いながら、そう喘ぎながら慟哭の言葉を漏らしてくる。

「ん…ん…あ…あぁぁ……」

『わたしだって…
 本当は、本当は敦子を待っていた…』 
 わたしはズルい、ズルいから…
 その本当の想いを、いや、内心期待していたその想いを応えられない。

 そう…

 わたしはズルいんだ…

「んん、あはぁぁ……」

 だが…

 その本当の想いを言葉に出せない、出さずにいるのだが、無意識に…

 敦子の唇を、舌先を喜々として受け入れ、自らも貪るように絡め、甘い唾液を交わし、そして自ら脚を開き敦子の太腿を股間に…
 熱い蜜を溢れさせている股間に招き入れてしまう。


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