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シャイニーストッキング
第20章 もつれるストッキング4 律子とゆかり

54 8月22日木曜日の朝…
わたしの心は迷宮に彷徨い始めつつあった…
「ゆかり室長ぉっ」
「はっ、あっ」
そんな彼、大原浩一に対しての不惑な想いに揺らいでいると、おそらくなかなか部屋から出てこないわたしを再び越前屋さんが起こしに来たのであろう…
あの明るく、いつもわたしの心を軽くしてくれる元気な声音で声を掛けてきたのだ。
「朝ごはん出来てますよぉっ」
「あっ、うんごめん、今行くわ」
そして今も、そんな彼女の明るい声でわたしの心を彷徨いつつあった迷宮から引っ張り出してくれた…
本当にいつも彼女には救われる想いがする。
「ふぅぅ…」
そんな越前屋さんの声音にわたしの想いと意識は、この8月21日木曜日の午前6時45分という現実の世界の朝に引き戻され…
わたしはそのリアルな時間を実感し、ため息を漏らしてベッドから起きた。
あ…
Tシャツの下はノーパンであった。
きっと昨夜、敦子が寝落ちしてしまったわたしにとりあえずTシャツだけは着せてくれたのだろう…
それに下着はタンスに仕舞ったままであったから、さすがに勝手にタンスを弄るのは遠慮したのだと思われる。
とりあえずわたしは下着を穿き、緊張しながらリビングへと向かうと…
「あ、おはようございます」
恐る恐るリビングに顔を出したわたしに対して、敦子は…
まるで昨夜の事など一切何もなかったかの様な、顔色、表情のひとつも変わらぬ様子で、本当に普通の、いつもの感じでそうわたしに対して朝の挨拶をしてきた。
「あ、うん、お、おはよう…」
対するわたしは緊張気味に顔と声を強張らせて挨拶を返す。
「さあ、朝ごはん食べましょう、わたしぃ、お腹ペコペコですぅ」
わたしの心は迷宮に彷徨い始めつつあった…
「ゆかり室長ぉっ」
「はっ、あっ」
そんな彼、大原浩一に対しての不惑な想いに揺らいでいると、おそらくなかなか部屋から出てこないわたしを再び越前屋さんが起こしに来たのであろう…
あの明るく、いつもわたしの心を軽くしてくれる元気な声音で声を掛けてきたのだ。
「朝ごはん出来てますよぉっ」
「あっ、うんごめん、今行くわ」
そして今も、そんな彼女の明るい声でわたしの心を彷徨いつつあった迷宮から引っ張り出してくれた…
本当にいつも彼女には救われる想いがする。
「ふぅぅ…」
そんな越前屋さんの声音にわたしの想いと意識は、この8月21日木曜日の午前6時45分という現実の世界の朝に引き戻され…
わたしはそのリアルな時間を実感し、ため息を漏らしてベッドから起きた。
あ…
Tシャツの下はノーパンであった。
きっと昨夜、敦子が寝落ちしてしまったわたしにとりあえずTシャツだけは着せてくれたのだろう…
それに下着はタンスに仕舞ったままであったから、さすがに勝手にタンスを弄るのは遠慮したのだと思われる。
とりあえずわたしは下着を穿き、緊張しながらリビングへと向かうと…
「あ、おはようございます」
恐る恐るリビングに顔を出したわたしに対して、敦子は…
まるで昨夜の事など一切何もなかったかの様な、顔色、表情のひとつも変わらぬ様子で、本当に普通の、いつもの感じでそうわたしに対して朝の挨拶をしてきた。
「あ、うん、お、おはよう…」
対するわたしは緊張気味に顔と声を強張らせて挨拶を返す。
「さあ、朝ごはん食べましょう、わたしぃ、お腹ペコペコですぅ」

