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シャイニーストッキング
第20章 もつれるストッキング4     律子とゆかり
 111 視線(3)

「そして越前屋さんに…」
 そう言って、また再び視線を佐々木ゆかりへと戻す…
 いや、凛として見つめていく。

「そう、先日二日間程、越前屋さんにこちらに来てもらい、その破綻の最大の原因である人物、つまりはこの前、罷免され、告発、逮捕されました前任の真中元常務により、虐げられ、左遷されてしまったという、元本社の『資産運用課』に在籍していました株式投資ファンド運用のスペシャリストでもある『青山一也』という人物の情報を提示してもらって……」

 そしてその青山一也の新潟支社への左遷の経緯を簡単に説明していく…
   (P2501〜参照)

「あ、その際に越前屋さんにより他の優秀な数名の人材もリストアップしていただいたのですが…」
 と、その他、山梨、栃木、宮城県…等々の地名を上げていく、そしてつまりそれはやはり、わたしからの見つめる視線にかなり意識をし、少し揺らぎながらも見つめ返してきている佐々木ゆかり室長への…
『まだまだこれから沢山出張するんだ』
 という下知の意味でのアピールでもある。

 そして彼女はどうやらそれに近い意味を理解したのであろう…
 少しの間の後に、わたしに対する視線を揺らがせたのだ。

 さすがだ、やはり彼女は勘が鋭い…
 わたしの想い、云いたいこと、伝えたいことを読み取ってくれる。

 そして彼女の視線の揺らぎは、わたしの心の昂ぶり、高ぶりへと通ずる…

 そう、わたしは負ける訳にはいかないんだ…
 この対峙で彼女を絶望させるんだ…

「………という経緯で急遽、昨日から今日に掛けての新潟支社への出張が決まったのです…」
 
 そして昨日の新潟支社内での青山一也との本社への戻りの誘致の流れを簡単に説明をし…
 いよいよ、今日の本題である、新潟支社のイチ秘書である竹下雪恵という彼女の異動の経緯の説明を始める。

 本来は彼女の異動は常務預かりであるから、わざわざ佐々木室長への説明等々は必要ないのであるのだが…
 わたしがこの佐々木室長との今日の対峙がしたいが為にセッティングをしたのだ。

 そう…

 直接、対峙する為に…

 ワザと、わざわざと…




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