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シャイニーストッキング
第5章 黒いストッキングの女4     部長大原浩一
 44 激務の予想

 現在のコールセンター部では、損保系、流通系、通販系の3つの部門のオペレーター業務を請け負っている。
 だが今度それに新たに加えて、アンケート、市場調査、といういわゆるアウトバウンドといわれる業務、要はこちら側から電話を掛けるという今までのインバウンド的な業務内容とは真逆の新規の大きな仕事をうちの営業が頑張って取ってきたのであった。
 これは大手テレビ局3社から取ってきた業務委託であり、業績、売り上げ等を鑑みても素晴らしい営業成績といえるのである。
 ただタイミング、時期が悪かったのだ、いや、決して悪くはないのだが、私達だけには、そう、私とゆかりにとってだけにはタイミングが悪いという事なのであった。
 そしてコールセンター部署の責任者である佐々木ゆかり課長として、その業務内容等の打合せと人材確保の調整の為に数社の大手人材派遣会社や、依頼先の大手テレビ局3社との会議が明日の朝イチから続くのだ、と云ってきたのだ。

 「まだざっくりと挨拶程度の会議にはなるのだけれど、テレビ局は早く進めたいらしいの、だから人材確保も急がなくちゃならないし…」
 やる事が山積みとなってしまって、明日のみならず日曜日も朝から会議が入ってしまったのだと云ってきた。

 「だから週末なんだけど…」
 今週の逢瀬はとても逢えなそうだと少し寂しい声で言ってきたのだ。

 「そうか…それは残念だな」
 本当に残念であった、今夜か明日にでもゆかりを抱いて、私自身も愛を再認識したかったのである。

 「あ、今日は本当に残念だと思ってるみたいね」
 「な、なにを、いつも本当に思ってるし」
 「えぇそうかなぁ」
 声を聞いていて本当に逢いたくなってしまう。

 「ま、そんな感じなんで、部長もゴルフや銀座も少しお休みしてゆっくりしてくださいませ…ね」
 「うんありがとう」
 「じゃ、また電話します」
 そう言って電話を切った。
 そして日曜日の山崎専務とのゴルフの予定を何とか断ろうと思ったのだ。

 確かに少し休みたい、来週からは更に激務になりそうだし…

 来週半ばにはいよいよ吸収合併の発表会見があり、そこからは激務が予想されるのだ。
 そしてゆかりもいよいよ課長から部長代理となり、かなりの責任と激務のプレッシャーが彼女にものしかかる予想ができる。

 いよいよ最初の山場だな…



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