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シャイニーストッキング
第20章 もつれるストッキング4       律子とゆかり
 182 レストランでの会話(1)
「うわぁ、美味しいわぁ…」
 田中恵子秘書課課長に誘われて来店したスペインレストランはこの保険会社から徒歩5分の近さにあるビルの一階にあり、その店内は平日の木曜日にも関わらずいくら午後六時半とはいえほぼ満席に近い位に繁盛店といえた。
 そしてわたしと田中課長の二人はカウンターに並んで座った。

「うーんと私はデキャンタで白ワインを…
 松下さんは?」
「え、わたしはお酒弱いのでジンジャーエールで…」
 と、言うと…
「えーそうなんだぁ、ごめんね、私はお酒大好きなんでぇ」
 どうやらかなりイケるらしい。

「じゃぁ、カンパーイ」
 わたしはジンジャーエール、彼女は白ワインでグラスを交わす。

 このレストランの店内の賑やかな騒めきと、内心ワクワクとした緩やかな昂ぶりに…
 わたしのテンションも少し上がってきていた。

 そしてサラダとチョリソーの前菜をつまみ、パエリアを食し、その美味しさに思わず感嘆の声を上げてしまう…

「あらぁ松下さん、そをんな可愛い笑顔をするのねぇ」
 すると、そんなわたしを見て田中課長が言ってきた。

「え、可愛いって?」
「え、ほら、松下さんていつも固いっていうかぁ、あ、うーんと、そう、いつも凛としているからさぁ…」
 彼女はそう話してくる。

「え、か、固い?」
「うん、ほら、なんかいつもカチっとした、まさに秘書って感じだからさぁ、もっと怖い、あ、ううん、そう、クソマジメな人なんかなぁってね」
「え、クソマジメって?」
「ううん、ごめんね、表現が悪いわよねぇ、いや、ほら、笑わない人、それにニューヨーク帰りだからお高い人なんかなぁって内心思ってたっていうかぁ…」
 と、くだけた感じで言ってきた。

 そう、わたしはニューヨーク支社から異動というニセのウソの経歴を背負っていたから…

「そ、そうなんですかぁ…」
 本当はわたしだって田中課長はこんなくだけた感じではなくって、もっと課長然とした気取ってお高い人だと内心思っていたのだ。

「でもごめんね、それって私の一方的な思い込みだったわね、こんな可愛い笑顔するんですもんねえ、ほらぁ、ニューヨーク帰りだから勝手にそんなイメージを持っちゃったみたいでさぁ」
 と、田中課長も可愛い、いや、いたずらっ子みたいな笑顔を浮かべて言ってきた。






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