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シャイニーストッキング
第5章 黒いストッキングの女4 部長大原浩一
51 煙草の煙
蒼井美冴は煙草を吸うのではなくふかし、その煙草を灰皿に置いた。
そしてその灰皿に置いた煙草から立ち上る煙を黙ってジッと見つめていくのだ。
なにをしてるんだ…
そのおぼろげな瞳で立ち上る煙草の煙をジッと見つめている。
その姿はまるで煙草をお線香に見立てているかのようであったのだ。
まさかな…
しかし彼女はまだその立ち上る煙を見つめていた。
私はそんな彼女の行為に、どんどんと惹き込まれ心が魅了されてしまう。
そして目が離せなくなり、あげくに私自身もその煙草の煙を見つめてしまうのであった。
すると、フッと彼女はこちらを向き、私を見つめてきたのである。
あっ…
なぜだろうか、今度は彼女の瞳は妖しく濡れていたのだ。
あ、あの瞳だ、でも、まさかな…
その瞳はまるで、ゆかりがこの蒼井美冴に関わった時に限って私に対して見せる、あの欲情に妖しく濡れた瞳なのである。
欲情、いや、バカな、それはない…
私は湧き上がる色々な心の想いを逡巡していく。
この場面で、このシチュエーションで彼女が急に欲情をする、そんなバカなことはあり得ない、それは私の勘違いにも程がある。
第一に、私も彼女も直接話したのは今夜が初めてなのである、しかも突然の事なのでまともな会話でさえ、まだ殆どしてはいないのだ。
欲情なんてあり得ない、勘違いに決まってる…
しかし彼女はその妖しい光を放つ瞳で、更に私を見つめてくるのだ。
すると彼女はカウンターの下で組んでいた脚を外し、スッと私に向けてその美しい艶やかな光沢を放っている黒いストッキング脚を伸ばしてきたのである。
そしてヒールを履いた爪先で私のスネ辺りを撫でてきたのだ。
ええっ、何をするんだ…
妖しく濡れた瞳で私をジッと見つめ、艶やかな唇が半開きになる。
やはり、誘ってきているのか、本当に欲情しているのか…
私は再び動揺をしてしまう。
ザワザワがドキドキに再び変わり、その濡れた瞳に吸い込まれてしまうかのようであったのだ。
彼女はジッと私を見つめながら、ロングのカクテルを飲む。
どうしたら、どう受け取っていいのか…
私にはどうしてよいのか分からなかった。
だが、しかし、ついに彼女は私を見つめ
「抱いて欲しいの…」
そう囁いてきたのである…
蒼井美冴は煙草を吸うのではなくふかし、その煙草を灰皿に置いた。
そしてその灰皿に置いた煙草から立ち上る煙を黙ってジッと見つめていくのだ。
なにをしてるんだ…
そのおぼろげな瞳で立ち上る煙草の煙をジッと見つめている。
その姿はまるで煙草をお線香に見立てているかのようであったのだ。
まさかな…
しかし彼女はまだその立ち上る煙を見つめていた。
私はそんな彼女の行為に、どんどんと惹き込まれ心が魅了されてしまう。
そして目が離せなくなり、あげくに私自身もその煙草の煙を見つめてしまうのであった。
すると、フッと彼女はこちらを向き、私を見つめてきたのである。
あっ…
なぜだろうか、今度は彼女の瞳は妖しく濡れていたのだ。
あ、あの瞳だ、でも、まさかな…
その瞳はまるで、ゆかりがこの蒼井美冴に関わった時に限って私に対して見せる、あの欲情に妖しく濡れた瞳なのである。
欲情、いや、バカな、それはない…
私は湧き上がる色々な心の想いを逡巡していく。
この場面で、このシチュエーションで彼女が急に欲情をする、そんなバカなことはあり得ない、それは私の勘違いにも程がある。
第一に、私も彼女も直接話したのは今夜が初めてなのである、しかも突然の事なのでまともな会話でさえ、まだ殆どしてはいないのだ。
欲情なんてあり得ない、勘違いに決まってる…
しかし彼女はその妖しい光を放つ瞳で、更に私を見つめてくるのだ。
すると彼女はカウンターの下で組んでいた脚を外し、スッと私に向けてその美しい艶やかな光沢を放っている黒いストッキング脚を伸ばしてきたのである。
そしてヒールを履いた爪先で私のスネ辺りを撫でてきたのだ。
ええっ、何をするんだ…
妖しく濡れた瞳で私をジッと見つめ、艶やかな唇が半開きになる。
やはり、誘ってきているのか、本当に欲情しているのか…
私は再び動揺をしてしまう。
ザワザワがドキドキに再び変わり、その濡れた瞳に吸い込まれてしまうかのようであったのだ。
彼女はジッと私を見つめながら、ロングのカクテルを飲む。
どうしたら、どう受け取っていいのか…
私にはどうしてよいのか分からなかった。
だが、しかし、ついに彼女は私を見つめ
「抱いて欲しいの…」
そう囁いてきたのである…