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シャイニーストッキング
第5章 黒いストッキングの女4     部長大原浩一
 58 熱い夜 ⑦

 部長がすかさず熱い目をして、わたしの上に覆い被さろうと迫ってくる。

「待って…」
 すかさずわたしは手を伸ばし部長を制したのだ。

 最終テストをしなければ…
 子宮の疼きに支配されている思考がそう命じてきたのだ。
 わたしはベッドの上で脚を組む。
 膝丈の薄いコットン生地のギャザースカートの黒いワンピースなので、膝周りはゆったりとしていた。

「そこに座って…」
「う、うむ…」
 大原部長はベッドサイドでわたしの組んだ脚を目の前にするカタチで座る。

「さあ…」
 そしてわたしは部長の目の前に、組んだ右脚を差出すのだ。

「ヒールを脱がして…」
 部長は既にわたしの意図に気付いたようである、なぜならその差出したヒールを見る目がギラギラとフェチの輝きを放ち出したからである。
 そして手を伸ばし右脚のヒールをゆっくりと脱がしていく。
 その所作はまるで神聖な品々に触れるような、そう、厳かといえるような仕草であったのだ。

「あぁ…」
 部長はヒールをゆっくり脱がし黒いストッキングの爪先が現れると、ため息とも感嘆とも、どちらともいえないような吐息を漏らす。

「ほら、これが好きなんでしょう…」
 そう囁きながら黒いストッキングの爪先を部長の鼻先へと伸ばしていく。
 すると部長はその爪先をフェチ特有の目で凝視してくるのだ。

「いいわよ、部長の好きにして、大好きなんでしょう、ストッキングが…」
 すると黙って頷き、両手でその脚先を掴み、鼻先に自ら押し付けるようにして僅かに鼻をヒクヒクさせて、そして部長は口に含んできたのだ。

「あんっ…」
 口に含くまれた瞬間に、快感で子宮が激しく泣きだしたかのように疼きを増した。

 ああっ、部長ぉ、合格よぉ…
 部長のフェチ度がこのストッキング爪先舐めにより、ゆうじと同等であるというわたしにとっての証明になったのだ。

 この真夏真っ盛りの蒸し暑い日中から一日中穿いていたストッキングの爪先を自らしゃぶる…
 これは本当のフェチの証明だと思うのである。
 正に部長は合格であるのだ。
 
 この部長との巡り合わせは、やっぱりゆうじの導きなのだ…
 わたしはそう想った瞬間に、爪先を舐め、しゃぶられる快感に完全に思考を支配されてしまった。

 わたしはその快感に完全に脱力してベッドの上で弛緩してしまう…


 


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