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シャイニーストッキング
第22章 ほつれるストッキング 1        佐々木ゆかり
 23 大原浩一常務の朝

 ブー、ブー、ブー……

「………ん………ぁ……あ………」
 私は、携帯電話のバイブレーションの響きで、目が覚めた。

「おはようございます、わたし、あ、松下です…」
「…ぁ……」
 秘書モードの律子から――

「あの…大丈夫ですか?」
「え…」
 慌てて、枕元の時計を見る。

「あっ」
 午前九時を過ぎていた。

「あ…しまった……」
 寝坊である…

「ハイヤーの運転手から、まだ出てこないって…」
 山崎専務からの指示により、今日からハイヤーを使うことになっていた。

「す、すまん、寝坊してしまった」
「あ…なら…良かった……」
「う、うん…」
「まさか…と、思って、心配していたの…」
 それは、律子の素の声――

「う、うん……」
 いいわけの言葉が、出ない。

「昨日は……色々、お疲れでしたものね…」
 今度は、含みのある言葉――

「そ、そう、疲れちゃって…」

 そう、昨日は朝から夜まで、色々あり過ぎて…
 本当に、美冴が帰ってすぐに、いや、帰ってからの記憶がない。

「…でしょうねぇ……でも、ただの寝坊で、よかったです」
 その言葉には…
 皮肉と少しの安堵が、感じられる。

「直ぐに準備するからっ」
「でも、午前の予定は十一時からですから、それほど慌てなくても…」

「うん、すまん、よろしく頼むよ」
 電話を切り、慌てて飛び起きる…
 まだ、運転手との面識もなかった。

 寝坊なんて、いつ以来だろう…
 私は、急ぎ支度をしていく。

 そして、顔を洗い…

 髭を剃りながら、鏡に映る、自分の顔を見つめていくと…

 ふと、昨夜の、美冴の、あの、淫れた姿が浮かんできた。

「………」

 そして鼻腔の奥に、美冴特有の、甘いムスクの香りも甦り…
 心を揺らがせてくる。

「………」

 私は昨夜…
 美冴と、ヤバい一線を超えてしまった――

『ホント、最悪で、最低の夜だわ…』
 脳裏には、美冴特有の翳のあるはにかんだ表情と、ハスキーな声音の…
 感嘆とも、嘆きとも、どちらとも分からない、昨夜の言葉が巡ってきていた。

『美冴を本当に愛している…』

 そして慟哭といえる、あの言葉――

「ふうぅ…」

 今日…

 ゆかりとも…

 美冴とも…

 あ、いや、律子も…

 三人の顔を、見るのが恐い―――


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